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海外で病気になったら? 海外留学生保険(OSHC)について

  • 2021/05/05
  • Hitomi MATSUNO

皆さんこんにちは。TAKEOFF Gold Coast 日本スタッフのHitomiです。

 

今回は、海外留学する際に、必ず加入しなくてはいけない海外留学生保険Overseas Student Health Cover(OSHC)について、そして実際に病院に掛かった際の体験談をご紹介させて頂きます。

 

OSHCとは、オーストラリアに学生ビザで滞在をする場合、加入が義務づけされている海外留学生保険です。保険契約期間は、学生ビザの期間をまるっとカバーして加入しないと、ビザが絶対に降りません。

親子留学でお母さんがガーディアンビザを取得する場合や、ワーキングホリデー、就労ビザを取得する際はOVHC(Overseas Visiters Helth Cover)に加入しないとなりません。

 

オーストラリア国民はメディケアという医療プログラムによってカバーされますが、留学生等はこのOSHCやOVHCに加入し、滞在中にかかった病気、怪我などの治療費、処方箋、入院費、救急車費用等をカバーします。

 

OSHCを扱う保険会社

オーストラリアの大手保険会社にてOSHC、OVHCは加入出来ます。Bupa、Alliants、Medibank privateなど数社ありますが、実際にいくつかに加入してみて、保険金の請求や、諸々の手続きの簡単さから言ったら、Bupaをお勧めします。Bupaはゴールドコーストのブロードビーチにある大きなショッピングセンター(パシフィックフェア)に支店窓口があり、そこに出向けば全ての手続きが出来ます。近くに支店が無い保険会社は、アプリを使って保険請求したり、担当者とメールでのやり取りが永遠と続きます。

 

 

病気や怪我はつきもの?

海外滞在中は、慣れない病院のシステムや、医療用語にも苦労しますし、病気や怪我はしたくないと常々思っていましたが、我が家はオーストラリア滞在中、なんと私は毎年インフルエンザにかかりました。しかも娘は2回、息子も1回ずつインフルエンザに。

そしてなんと、娘は腕の骨折までしてくれました。

 

高熱で受診した時

初めて娘が39度5分を超える熱が出た時、夜中に一人で不安になり、ロビーナホスピタルの救急に連れて行った事がありました。もしかしてインフルエンザ?早く受診すればタミフルを処方してもらえるかも?と思い、日本の救急病院に行く感覚で駆け込んだのですが

診察して下さった、とってもフレンドリーなドクターは

『症状からして、インフルエンザだね、インフルエンザくらいでは救急病院に来ないでね!』と言ったので

『あの、インフルエンザの検査はしないのですか? もしインフルエンザならタミフル等は使わないんですか?』と聞いた所

『症状からしてFul(インフルエンザ)、よくある病気だよ、タミフルは使わない!スーパーで買えるパナドールとニューロフェンを4時間置きに交互に飲んで、あとは水分を十分に取り、安静にしていれば良いよ』と言われました。

え?検査もしないでインフルエンザ確定、そして薬はスーパーで買えとは。。。

『あの、夜中にどこも開いていないし、家にはその薬は常備していません』と言ったら

看護婦さんが『じゃあこれあげる!』と引き出しから小児用のパナドールを差し出してくれました。

え〜〜?くれるの???と驚きの連続でした。

ニューロフェンとパナドールは、オーストラリア人のいわば最強の万能薬、老若男女に使う事が出来、スーパーや薬局で手軽に購入出来ます。

そしてオーストラリアの救急病院では、基本的に症状が改善されるまで用意されたベットで休む事になる為、日本の救急病院の様に、薬をもらったらおしまい、と言う訳には行かず、かなりの長丁場になりました。

処置としては、娘は液体のパナドールを飲み、実際に熱が37度5分くらい迄下がるのを待ち、やっと帰宅の許可が降りました。

 

気になる医療費の支払い

OSHCの保険に加入しているとは言え、やはり気になる海外での医療費の支払い。

救急では、とにかくメディケアに加入していない人は、一旦定められた金額を支払わなければいけません。

海外留学生保険であるOSHCに加入している、その保険証番号等は問診票に記入しますが、保険会社への請求は後日、自身で行う事になります。今回のケースでは、一旦500ドル弱を支払いました。一時的に立て替え払いと言っても、決して安いものではありません。

後日、保険請求に必要なDischarge Letter(退院のレター)を必ずドクターに発行してもらい、Invoice(請求書)、医療費を支払ったReceipt(領収書)を必ず保管しておきます。

 

保険請求の仕方

保険会社によって、請求の方法は違いますが、先ず始めに、保険会社が定めた保険金請求フォームに必要事項を記入します。

いつ何処で、誰が何の症状が発症したと言う様に、細かく記入します。怪我の場合はどうして怪我をしたのか何時何分、どこでどう怪我をしたのか、状況も記入します。

そして、Invoice(病院から発行される請求書の明細)、Receipt(領収書)、その治療が終わった事を医師が証明するDischarge Letterを写真に撮り、Claim係にメールします。

通常、親が子供に変わって保険金請求するわけですが、その際に自身が子供のガーディアン(後見人)である事を証明する書類や、保険請求を親が代理でする事を子供が一任している証明書を要求された事がありました。

親である私が、子供のガーディアンである事を証明する為にパスポートを送ってみましたが、その書類では不十分で、Birth Certificate(出生証明書)を提出して欲しいと言われた事がありました。日本の出生証明書なんて、そんな簡単に取得出来るはずがありませんが、ビザを申請する際に、戸籍謄本を翻訳したものが残っていた為、そちらを提出して我が子である事を証明する事が出来ました。

 

書類が全て揃い、一旦承認されれば4日〜5日営業日には指定口座に現金が振り込まれます。今回のケースでは、ほぼ全額が返還され、ホッとしました。

 

一般開業医GP

今回は、休日の救急で総合病院に行くというレアなケースでしたが、通常、病院に掛かる際には、歯科を除く全ての分野をカバーするGP(General Practitioner)といわれる一般開業医にアポイントメントを取り診察してもらいます。

軽い怪我や風邪等はGPの診察と処方箋で済みますが、専門医の診察や精密検査が必要になった場合は、紹介状を書いてもらい、専門医を訪ねます。その後結果はGPの医師に送られますので、結果を聞きにまたGPを受診する事になります。

例えば、血液検査、レントゲン等も外部の検査機関にて予約を取りますが、1週間先の予約となってしまう事もあります。

日本の様に、直接専門医に受診する事が出来、直ぐに必要な処置をしてもらえる医療体制はオーストラリアにはありません。(緊急の場合は除く)

日本で言う病院はGP、入院や手術、緊急搬送等はHospitalと覚えておくと良いかと思います。

 

日本語医療センターを利用する

最後に、オーストラリアに来たばかりで、英語で医療を受けるのは心配という方は、日本語で受診が可能なGPを利用すると便利です。(日本の海外旅行保険や、クレジットカード付帯の海外旅行保険に加入している場合、キャッシュレス対応を利用出来る場合がありますのでお問い合わせする事をお勧めします)

 

Gold Coast Sakura Clinic
62-64 Devonport Street, Southport QLD 4215
0487 119 119

 

日本語医療センター ゴールドコースト
Shop B002 Australia Fair Shopping Centre, 40 Marine Parade, Southport 4215 QLD Australia
07 5526 3532

 

次回は、娘が骨折した際に、エマージェンシーを利用した体験談をご紹介したいと思います。

 

Gold Coast TAKEOFF

日本スタッフ Hitomi