親としてお子さまを留学に送り出す準備とは?
代表ブログ
Your child is ready to study abroad, but what about you, parents?
- 2025/02/01
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの暮らし,バイリンガル子育て,留学プログラムに関して,短期留学プログラム,長期親子留学
最近は、留学しているお子さまご本人より、日本にいるその保護者への対応にスタッフの時間が費やされることが多くなりました。
もちろん、お子さまの留学に際して保護者の不安を取り除くことも私たちの大切な任務であり、今でも、可能な限りの対応はさせて頂いているつもりです。
しかし、過度に私たちやホストファミリーへの連絡(緊急性はなく、内容は主に子どもやホームステイ先への過干渉)をされる保護者に対しては、現地でお預かりしているお子さまへの対応に支障が出てしまうこともあり、苦労することがあります。
そんな中、その様子を見かねたホストファミリーからこのように言われました。
The kids was ready, but unfortunately, the parent wasn’t quite ready to let their kids go (overseas).
子どもは留学への準備ができていたけど、親が子どもを送り出す準備ができていなかったのね。
(つまりこの親はまだ子どもを留学へ送り出すべきではなかった)
子どもの単身留学は「1人で海を越えてくる子ども本人の勇気」が一番ですが、同様に、お子さまを単身で海外に送り出す保護者にも、それ以上に大きな勇気と覚悟が必要だと思います。
つまり、このホストの言葉にあるように、保護者自身にその準備が整っていなければ、いくら留学生本人が準備万端であっても、そのご家庭は、まだ子どもを留学に送り出せるタイミングではないということ。
そこで、こうしたケースを少なくするために、送り出す保護者にとっての準備とは何か、スタッフ一同、考えてみました。
色々な意見が出ましたが、最終的に理想的な保護者のスタンスは、下記5つのことを信じる力に尽きると結論が出ました。




お子さまを送り出す前に、保護者は5つの信じる気持ちを持って心の準備をして欲しい。
- わが子の力を信じる
- ホストファミリーを信じる
- 学校などの受け入れ先を信じる
- TAKEOFFGCの現地サポートを信じる
- お子さまを海外に送り出すことを決めた自分自身の決断を信じる
保護者からのクレームの原因とは
保護者の皆さまからのクレームについては、私たちが進化するきっかけとなるべくご指摘も多く、その多くは私たちの至らなさによるものであり、反省をし、次に生かせるようスタッフ間で話し合います。
一方で、理不尽で一方的なクレームも多く受け、スタッフも辛い思いをすることがあります。そのような理不尽なクレームがなぜ発生するかを考え、留学開始前に保護者とその部分を少しでもすり合わせていければ状況の改善につながるのではないかと、原因を考えてみました。
そこでクレームが理不尽であると私たちが感じる場合の保護者の考え方に共通している点として、下記2つのポイントにたどり着きました。
理不尽だと感じるクレームをする保護者に共通している考え方
1. すべて周りのせいにする
留学がうまくいかないのも、子どもが順調ではないことも、悪いのはすべて周り(学校・ホームステイ先・友人・エージェントなど)であり、自分の子どもは何も悪くなく、むしろ被害者のようでかわいそうであると考えている場合。
2. 留学先に日本と同じを求める
海外は、「日本とは異なる歴史やルールをもつ異文化社会である」ということを一切理解しておらず、”日本ならこうなのに”または”我が家ではこうなのに”という、日本基準や自分軸(自分の価値観)でしか留学先の状況を理解できないケース。
困った時に、助けを求める力。英語力だけではなく、お子さまの生きる力をUPさせる留学にしましょう
留学の最大の目的は、英語力向上や異文化を知ることですが、それ以外でも、多くの経験を通じて、人間としての成長や社会生活に必要なスキルを身に着けられる絶好のチャンスでもあります。
留学先のすべてに保護者が関わろうとし、お子さまを監視・管理したくても、日本にいるようにすぐに手が届かない分、保護者にとってはストレスや不安が大きくなってしまいます。
お子さまの力を信じ、時に突き放し、適切な距離を保ちながら、見守ること。
保護者のその心構えが、お子さまの留学を成功させる上ではとても重要だと、これからお子さまの留学を考えている保護者の皆さまにお伝えしたいと思います。
現地校への「短期留学」に必要なのは、英語力より参加意欲!
- 2024/01/30
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの学校生活,留学プログラムに関して,短期留学プログラム
皆さまこんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
2024年度新学年が始まったオーストラリア。そして、いよいよ2024年度の夏休みプログラムの募集が始まりました。
さて、この現地校短期留学プログラムの参加者を募集すると、一番多い質問は
「どのくらいの英語力が必要ですか」
「うちの子がプログラムに参加したいのですが、英語がほとんどできません。それでも大丈夫でしょうか」
という内容です。
英語圏に飛び込むのですから、英語ができるに越したことはありません。英語力があればこそ、バディさんやホストファミリーとの時間もより濃く有意義なものになるでしょう。
しかし、私たちの現地校短期留学プログラムでは、小学生から高校生までの参加条件の中に原則として「英語力」は問いません。
自身の意思で留学に興味を持ち、新たな世界でチャレンジしたいという参加意欲のある生徒を募集しています。
現地校短期留学をご検討中の方へ
これからお子さまの短期留学への参加を考える上で、保護者の皆さまに大切にして欲しいことは下記の2つです。
・自らの意志で参加を望んでいるかどうか(親が誘導して本人がそう望むパターンもOK!)
・未知の世界や日本とは違う生活に飛び込んでいくチャレンジ精神や少しの勇気があるか?
このことを逆に言うと、インターナショナルスクール育ちなどで、英語が万能な子どもでも、下記のようなパターンではうまくいきません。
・親が無理やり勧めて参加させる(本人はしぶしぶ行く)
・自分が飛び込む場所がどんな世界か(日本とは違うルールや文化)本人が理解していないまま出発する
お子さまの笑顔が留学成功のカギ
ものすごく抽象的な表現になりますが、「ワクワクしてオーストラリアへ来る子ども」は、現地校の短期留学を実のあるものにできる可能性がとっても高いです。
現地校でのバディさんとの時間や、ホストファミリーとの時間に、積極的に何かを吸収しようとする参加者は見ていてすぐにわかりますし、そういった場では、お子さまの英語力ではなく人間力(コミュニケーション能力や挑戦する気持ちの有無)が生かされます。
慣れない英語を何とか理解しようとするその気持ち、ジェスチャーやグーグル翻訳を使ってもいいからなんとかコミュニケーションを取ろうとするその挑戦、そして一番のコミュニケーションツールである笑顔で、常に感謝を伝えられる態度などです。
一方で、「食事が合わない」「お風呂で泣いちゃった」「寝る時こっそり泣いたよ」「ホストファミリーが何を言ってるかわからなくてとりあえず笑顔でYes!って言ったら何とかなった」など、実際には何もかもスムーズにいかないことばかりなのも、また現実です。
ですが、それこそが、短期留学での最大の醍醐味であり、オンラインでは得られない”実体験”で、かけがえのない思い出になるのです。
こうした苦労も含めての経験が、「英語がもっと話せたらなあ」という漠然とした目標や英語学習への意欲に繋がれば、勇気を出して送り出した親にとっては最大の収穫となります。
ネイティブのクラスメイトと同じ空間で過ごせる現地校短期留学には、英語力向上のチャンスよりも、英語学習の意欲を高める効果が計り知れないほど散りばめられているのです。

バディさんとの交流が最初のコミュニケーション!わずか2週間でもどんどん絆は深まります。今はSNSを交換して長くつながることが出来る時代。それも大切な財産になります。

日本人で行く団体プログラムの最大のメリット!日本人が多いからNOという考えはまるで違い、同じ目的や志を持つ全国の同世代の仲間と出会えることも、このプログラムの大きな収穫になります。

時には、日系のルーツを持つ現地の生徒と交流ができます。育った環境が異なり、会話は英語でも、お互いに共有でき、惹かれる”何か”があるものです。日本を飛び出して出会う日系人の存在はとても素敵です。

オーストラリアの文化を学ぶだけではなく、日本のことをオーストラリアに紹介し、広めましょう。一方通行ではなく、双方向に交流することが本当の留学です。あなたは何を伝えたいですか?
TAKEOFF Gold Coast代表
Tomoko INUKAI
留学に関するご相談は随時受け付けています。
皆さまお気軽にお問い合わせ下さい。
support@takeoffgoldcoast.com
短期留学で最も気になるホームステイ
- 2023/08/30
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの学校生活,ゴールドコーストの暮らし,バイリンガル子育て,留学プログラムに関して,短期留学プログラム
皆さん、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
さて、今年の夏休みプログラムも無事に終盤です。団体プログラムは、例年以上に学校側の内容も良く、参加してくださった皆さんも充実した表情で帰国されました。
今年は、初の試みとして、10月に7泊9日間の小学生向け現地校留学プログラム(すでに満員)を予定しておりますが、年末年始は留学の受け付けをしておりません。
次の募集は、2024年春休みです。
そんな中、お問い合わせでももっとも多い「ホームステイ」についてここに書き記しておきます。
多民族国家・移民の国であるオーストラリアにおいて“オーストラリア人”とは
留学の希望者から最も多い質問や要望は、やはりホームステイに関すること。
「ホームステイ先はいくつかの選択肢から自分で選べますか?」
「ホストファミリーが気に入らなかったら変えてもらえますか?」
「オーストラリア人(白人)の家にしてください」
「中国やフィリピンやインド系のファミリーはやめてください」
「シングルマザーの家は拒否します」
と言った類のものです。
皆さんのお気持ちはよくわかります!!
しかし、これらのリクエストは、オーストラリアの法律では人種差別として処罰の対象となります。
Anti-Discrimination Act 1991 – SECT 124A
124A Vilification on grounds of race, religion, sexuality or gender identity unlawful 124A Vilification on grounds of race, religion, sexuality or gender identity unlawful
(1) A person must not, by a public act, incite hatred towards, serious contempt for, or severe ridicule of, a person or group of persons on the ground of the race, religion, sexuality or gender identity of the person or members of the group.
もちろん、このブログで、法律や人種差別という話をしたいわけではありません。
むしろ、私も日本から子どもを留学に送り出すのであれば、真っ先に同じようなことを考えたと思いますし、島国で単一民族国家で暮らす日本人の場合、肌の色や目の色、髪の色が違うことを当たり前に認め合える環境にいないため、<英語圏=白人社会=留学>と言った根強いイメージはあると思います。
話しはそれますが、私が大学生の時にカナダへ短期留学した際、受け取っていた資料に記載されていたホストファミリーの名前は、KevinとGrace夫妻に息子はJamesでした。
家族写真は受け取っておらず、空港でKevinとGraceとの夢の対面を想像していた私に、「Hi, Tomoko」と声をかけてくれたのが、笑顔の(見た目)中国人一家でした。
私は、呼ばれて振り向いたまま、固まっていたと思いますし、様々な感情で混乱していました。
「カナダ人(勝手に白人をイメージ)…じゃないの?」
「騙された!(誰も騙していない)」
「カナダまで来て私、中国人の家にホームステイするの?」
何と言われようと、これが、この時の私の正直な気持ちです。成人式に着物を買う代わりに、両親に送り出してもらった貴重な4週間の短期留学…
私は、カナダが多民族国家で移民大国であることを知っていたつもりでしたが、それはそういった事実を知っていただけで、それが現実的にどういうことなのかという想像には事足りていませんでした。
ホームステイ先につくと、自宅は立派な西洋風の建物でしたが、中に入ると、中華街でよく見るようなアジアン装飾のリビング。そして、カナダのホームステイ先で最初の夕食は、麻婆豆腐でした(お父さんがお肉屋さん)。
思い描いていたホームステイのイメージとは180度違いました。
しかし、後からわかったことですが、彼らは移民二世・三世で、カナダで生まれ育ち、カナダの国籍、つまりカナダのパスポートを持っていました。彼らは、ルーツは中国でも、ナショナリティとしては「カナダ人」なのです。
もちろん、英語の面でも、彼らの第一言語は英語。どこを切り取ってもネイティブです。
もし、皆さんが誰かを「○○人」だと認識するとき、それは見た目でしょうか。国籍(パスポート)でしょうか。
同じようなことが、ここオーストラリアでも考えられます。
日本人を含むたくさんの移民がこの地で暮らしています。生まれも育ちもオーストラリアで、人種としての母国に一度も行ったことがない人たちもたくさんいます。私の周りにも、ルーツは日本だけど日本を知らない「日系オーストラリア人」はたくさんいます。
そのような「○○系オーストラリア人」も「ホストファミリーをしたい」と考えることは自然です。「あなたは見た目がアジア人なので、ホストファミリーには認められません」と言えません。
ペットの有無や、アレルギーの件、家族構成として子どもの有無、趣味や生活スタイルについては、希望をお聞きしながら調整することはできても、ファミリーの「人種」を問うことは絶対にできないのです。
短期留学であればこそ、ホームステイ体験の成功が留学の成功のカギ
前置きが長くなりましたが、とはいえ、最初にも書き記したように、日本から留学に来るみなさんやそのご家族の「期待」はよくわかります。
自分が送り出す立場であれば、こんな家族でこんな体験をして欲しいという親心は皆さんと同じです。私たちは、そんな皆さんの「期待」に沿う形でホームステイ先を選定しております。
よって、多くのリクエストやご心配をお寄せ頂かなくても、皆さんががっかりするようなホストファミリーにはあたりません。
子ども時代の留学を成功させなければ、その後の人生において、英語を学ぶ意欲や次の留学に繋がらないからです。
短期留学の成功とは
私は、子どもの短期留学の成功は「楽しかった」と言って日本へ帰すことに尽きると思っています。短期留学の場合、英語力の向上云々ではありません。
親元を離れて過ごす数週間の中で、たくさんの涙やアクシデントも含めてすべてが貴重な体験です。最後に空港で「楽しかった!また来るね」が聞けた瞬間に、一番喜びを感じます。
この成果は、私たちのプログラムのRepeat参加者の多さにも裏付けられていて、スタッフ一同自信に繋がっています。
そして、同時に毎回思うのは、短期留学であればこそ、その功績はホストファミリーのサポートによるところが大きいこということです。
私たちは、毎日学校で子どもたちを見守り、声をかけてプログラム中の様子を把握しています。しかし、私たちがどんなに声がけを続けて、学校ではバディさんらと明るく過ごしていても、帰る家が楽しくなければ、子どもたちの留学に成功はありません。
学校のプログラムや参加者同士の友情が育まれる様子や、素晴らしいポイントは本当にたくさんある中で、よいホストファミリーの家に滞在し、たくさんの愛情を受け取ることこそが、一番大切だと思っています。
(これはまた長期留学となると目的やホームステイ先の家庭内での立ち位置が変わってくるため、視点が異なります。その話題はまた今度)
家がきれいで、家族構成が良いことはもう大前提で、私たちがホームステイ先を選ぶ際には、そもそも留学生を受け入れたいと思っているご家庭であること(自分の子どもが日本語学習中などの理由)、自分たちの日常にほんの一ひねり留学生向けの楽しみを加えてくれること(ただ部屋を貸して食事を提供するだけではない)、預かっている留学生のその親(日本で待っているご家族)へまで想いを馳せてくれること。
こうした点を突き詰めて、「自分の子どもをホームステイさせたい家族」を選んでいます。
一方通行ではホームステイは成功しない。参加者の態度や積極性も成功の大きなポイント!
年齢の低い生徒さんをお預かりすることも増えてきました。大丈夫!と力強く日本を出ても、最初の数日は毎晩涙が出ます。ホストファミリーは、困惑しながらもあの手この手でサポートをしてくださり、毎日私たちスタッフに様子をシェアしてくださいます。
しかし、これが当たり前ではありません。参加者にも、しっかり考えて欲しいことがあります。英語ができる、できないではなく、ホームステイをする前に、参加者としてこうあって欲しいというポイントです。
YesやNoをしっかり伝えること(あいまいな方が困らせます)
感謝や敬意を常に表現すること(Thank youやPleaseを付けるだけでそれは伝わります)
自分の身の回りや家族との共有スペースはきれいに使うこと
その家の独自のルール(消灯時間やデバイスの利用、お菓子の量や頻度など)に従うこと
お客さんではなく、その家族の一員として迎えてもらうことを理解する
英語ができても、これらが理解できていない子は、ホストファミリーとうまくいきません。
TAKEOFF Gold Coastのミッション
実は、短期留学プログラムの実施に際し、毎回、最も時間とお金(人)を使うのが、ホームステイ探しと、生徒さんとのマッチングです。
マッチングには、双方のプロフィールを読み込み、できるだけ共通項のあるご家族を選定したり、生徒側の希望を汲んだ形で、進めています。
短期留学のあと、笑顔で「楽しかった」と言ってご両親の元へ帰ってもらうことを私たちのミッションとして、いつもすべてのスタッフがホームステイ探しから滞在中のコミュニケーションまでに全力を注いでいます。
TAKEOFF Gold Coast 代表
Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coastでは現在、2歳からの親子留学、小・中・高校生の短期または長期留学をサポートしております。
ゴールドコースト・ブリスベンに関する各種留学相談は無料です。ご興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。
オーストラリアからアメリカへ!
- 2023/01/20
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの暮らし,バイリンガル子育て
こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
オーストラリアと言えば、長い長い夏休み。毎年、12月と1月はほぼ2カ月間のお休みです。
大人もこの時期に合わせて長い休暇を取ることが多いので(オーストラリアでは、休暇をきちんと取らなければ強制的にでも休まされます)、ゆっくり家族と過ごしたり長く遠くへ旅行に行くのが一般的です。
海外へ出る人も多いのですが、クルーズやキャンプなども人気です。さて、わが家では、日本に帰るか第三国へ出るか家族会議の末、3週間ほどアメリカへ行ってきました。
アメリカが選択肢にあった最大の理由は、オーストラリア以外の英語圏の国を子どもたちに見せたい思いが強く、ならば、最初はやはりアメリカに行くしかないと決断しました。
日本とオーストラリアしか知らないわが家の子どもたちは、「日本語=日本/日本の文化」でそれは良いのですが、「英語=オーストラリア/オーストラリア文化」になっています。後者は=ではないことを、つまり英語の世界はもっと広くて多種多様で、ここ(オーストラリア)にはない景色がまだたくさんあることを体験してもらう旅です。
結論から言うと、アメリカではオーストラリアでは感じたことのないエネルギーやパワーを感じ、刺激あふれる世界が広がっていました。
世界の中心と言われるニューヨークのタイムズスクエアなどもまさにそう。年末年始と言うことも重なって、ものすごい賑わいと他に類を見ない(その割には、だからと言って何か特別な見どころがあるわけではない)“何か”を感じました。
しかし、同時にアジア人に対するあからさまな人種差別や、危険、他人を気にしないスタンス、自分が強くなければ生き残れないような、そんな世界であることも数々の体験から学びました。(あぁ、これがアメリカなんだな)と、言葉にできないけれど突き刺さるものがありました。

New Yorkのタイムズスクエアでの年越し。規制区域内には入れず、外から雰囲気だけ楽しみました。

Los Angelesのディズニー

Las Vegasで有名なシルクドソレイユ「O」を鑑賞しました。

セントラルパークの池は凍って天然のリンクに。私たちがいたころ、大寒波の毎日でした。

本場のNBAを観戦!!バスケに詳しくない私たちも大盛り上がりでした。

大人気のスポーツドリンク。アメリカにはたくさん在庫がありましたが、オーストラリアでは秒で完売してしまうそう。
英語が得意ではない私たち(私と主人)に冷たい態度だったレストランやお店のスタッフが、子どもたちが流ちょうに英語を話し始めたとたんに、態度を一変させることも何度もありました。
アメリカでは、英語が話せない人の言葉に丁寧に耳を傾けてもらえることはほとんどありません。そこで対等に会話したければ、まず、きちんと英語を理解し話せること。目に見える人種の違いの次に、英語が話せるか話せないかの点で、アメリカ人の態度は変わります。
これは、いかにオーストラリア人が英語が話せない外国人に優しいか、いかにオーストラリア人が親切で穏やで、そしてフレンドリーなのか。ということを私たち家族が痛感したことになります。
ちなみに、子どもたちのオーストラリアン英語はすぐにばれ、いろんな人に「あなたたちオーストラリアから?」と聞かれていました。
3週間かけて、アメリカ国内でロス、ニューヨーク、ラスベガスの3か所を回り、楽しい思い出もハプニングも含めてたくさんの経験をできました。
(余談としては、経由地だったフィリピン・マニラがいろんな意味ですごかった)
日本やオーストラリアで平和ボケしている私たちにはちょっとハードルが高いことが多かったのですが、やはり、チャレンジしたい人には素晴らしい場所。強い意志と明確な目標とそれに向かう大きな気持ちがあれば、アメリカはぴったりだと感じました。
今回は、私たちはオーストラリアから飛び出したことで、また一つ世界のスタンダードを知るよい経験ができました。特に、まだ成長過程の子どもたちは、初めて見る世界に、考えるよりも先に五感で色んなことを感じ取ってくれたようです。
こうして、「今いる場所から飛び出してみる」ことの素晴らしさ、これは私たちがいつも留学という経験がどんな影響を子どもたちへ与えるのかを説明するときに皆さんへお伝えしている「実体験」や「違いを知ること」の重要さです。留学=英語力UPではありません。
私たちも、いろいろ考えるきっかけとなったアメリカ旅行。皆さんにとっては、それがまずはオーストラリア留学なのかもしれません。そのお手伝いを安心・安全とともに、今年も提供できたら幸いです。
TAKEOFF Gold Coast 代表
Tomoko INUKAI
現在、お問い合わせが大変混みあっております。お返事にはお時間を頂戴しておりますことをご了承ください。
2022年の夏休みプログラムを終えました
- 2022/09/26
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの学校生活,留学プログラムに関して,短期留学プログラム
こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
3年ぶりに開催できた団体の現地校短期留学プログラム!おかげさまで無事に終了しました。
夏休み期間の約6週間の間に、計50人を超える参加者が集まりました。コロナ後の海外渡航が徐々に再開しつつある中で、どれほどの人が留学を楽しみにして下さったいたのかを強く感じた2か月となりました。
2022年の夏休みプログラムから












この夏は、コロナ後初の団体プログラムとあって、いろいろと試行錯誤の中での開催となりました。
実際にプログラム実施中にコロナに罹患した生徒や、ホームステイ先のコロナ罹患者によって退去を余儀なくされるケースもあり“舞台裏”ではかなりバタバタとしておりましたが、皆さまが無事に日本へ帰国され、その後のアンケートでも非常に満足度の点で高評価を得たことが私たちにとって最高のご褒美となりました。
この場をお借りして、参加者や関係者の皆さまへ御礼を申し上げます。
この夏のあれこれ(笑いあり涙ありのエピソード)は、これから少しずつまとめていきたいと考えていますが、一番には、参加した生徒たちの素晴らしい意欲に刺激を受けました。
最年少4歳の女の子から高校3年生までの子どもたちと、そのお母様方を含めると幅広い世代にご参加頂いたことも嬉しかったです。
皆さまそれぞれに目標や夢があり、現地での限られた時間を存分に楽しんで(時には悩んで)過ごしてくださいました。
TAKEOFF Gold Coastでは、2023-24年度開始の長期留学生を募集しております。
また、春休み・夏休みの短期留学に関しましてはInstagramやホームページ上で募集を行いますので、ぜひご確認ください。
ゴールドコースト・ブリスベンに関する各種留学相談は無料です。ご興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。
オーストラリアの小学校 卒業式
- 2022/01/31
- Tomoko INUKAI
- ゴールドコーストの学校生活,留学プログラムに関して,長期留学生の様子,長期親子留学
2022年度新学期はオンライン授業でスタート!
皆さま、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
今週はいよいよオーストラリアの長い長い夏休み(公立6週間・私立8週間)が終わり、新年度が始まるところ…でしたが、オミクロン株の感染者がまさに今ピークのクイーンズランド州では、新学期開始が2週間遅れることが決定されています。
学校や学年によってはすでにオンライン授業がスタートしていますが、2月7日の対面授業再開まで夏休みが延長されているところもあります。つまり、10週間の夏休み!(涙)
そのような事情で、まだまだ我が家も落ち着いていませんが、今日は、オーストラリアの小学校卒業式についてご紹介したいと思います。ここでは、主に私立の小学校の場合です。
小学校の卒業式の呼び名は”Year6 Formal”
卒業式=正装(制服ではないドレスアップ)ということで、こちらでは、卒業式のことをFormalと呼ぶことが多いです。中学から高校への境目はオーストラリアでは特に節目とはとらえられず、卒業式などが行われないため、Formalと言えば、Year6かYear12の卒業式を指すことが一般的です。
公立の小学校や一部の私立では、Year6の卒業式で正装せず、制服で卒業証書を受け取るだけという場合もあり、その場合は”Primary Celebration”などと表記されますので、一般的には、Formalと聞くと、Year12の卒業式を指すことがほとんどです。
わが家の場合は、娘も息子も学校は違いますがどちらも正装で食事会などもありましたので、Year6 Formalと呼んでいます。
卒業式は学年最終日の1~2週間前に実施
日本では、卒業式といえば、通学最後の日に行われることがほとんどで、卒業式当日は、先生やクラスメイトと盛大にお別れをして余韻に浸るパターンが通常です。
ですが、こちらでは、「まもなく学年が終わるころ」に卒業式が行われます。
ですので、大々的なセレモニー翌日に、また普通の顔をして登校し、引き続き通常授業を受けます。
本当の登校最後の日(小学校生活最後の日)は、ホームルーム等でお別れの時間はあるものの、送迎などもいつも通りで、比較的いつも通りのテンションで帰ってきます(笑)。
各学年の終業式も同様に、そろそろ学年が終わるころ(2~3週間前)に先に行われるため、どの学年も、最終日は最終日らしくなく、普通に終わります。

私学の場合は、ほとんどの学校が一貫校のため卒業後も同じメンバーで進学することが多い

学校の講堂で、卒業証書授与とダンスパーティ!

卒業式は夜に行われ、このようにディナーが提供されます

会場のテーブルセッティングも本格的でした

ボーイズも、それぞれの個性が出ている晴れ姿。

この学校では、外の広間でダンスパーティ。両親が見守っています。

ディナー会場に向かう通路にはレッドカーペットと装飾。ここを通ってディナーへ行きます。

卒業式の最後に買わされる写真の数々!つい手に取ってしまいますが1枚15ドルほど。

中学2年生の終業式の様子。学年ごとに両親を招いて行われ、表彰や合唱などが披露されます。

各学年の終業式では、その年の成績優秀者、スポーツ、芸術、人格の優れた生徒が表彰されます。
男女での社交ダンスや食事会が定番
小学生の卒業式に関しては、学校によって内容にかなりの差がありますが、長女の学校や長男の学校では、平日の夜に、正装を学校へ行き、両親らの見守る前で学年皆で男女社交ダンスを披露したり、フルコースのディナーを頂きました。
長女の時は、父兄もみんなでの食事会でしたが、長男の場合(2021年度)は、コロナ禍ということもあり、子どもたちと先生のみでの食事会で、ダンスを見た後、両親は会場から退出させられました。
一昨年前(2020年度)は、コロナ禍の厳しい規制の下、ダンスも食事もできない簡素な卒業セレモニーとなったそうです。
ところで、まもなく募集開始の夏休み短期留学プログラムなど、現地校の短期留学に参加をすると、最終日に、写真のように校長先生から一人ひとりに、修了証書が授与されます。
この修了証書授与式では、留学生代表がスピーチをしたり、バディ(お世話係)からお別れの挨拶があったり、日豪どちらの生徒も涙ながらに参加しています。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast 代表
TAKEOFF Gold Coastでは現在、学生ビザでの入国となる長期留学生(13週間以上)と、観光ビザでの入国となる短期(12週間以下)留学生を募集しております。
2022年春休み、ゴールデンウイーク、夏休みの短期留学をご希望の場合は、ぜひ無料の個別カウンセリングをお申し込みください。