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代表ブログ

家族でオーストラリアへ移住した日

  • 2021/02/16
  • Tomoko INUKAI
  • 海外移住・家族移住について

皆さん、こんにちは。

バレンタインが終わり、日本では次の行事はひな祭りですね。こちらでは、バレンタインの後は、3月下旬から4月上旬のイースターに向けてお店が飾られています。イースターについてはまたご紹介したいと思います。

さて、私たちの家族移住についてはよく聞かれることでもありますし、間もなく丸5年を迎える節目ということもあり、少しずつここに書き溜めていきたいと考えている大きなテーマの一つです。家族での海外暮らしと言っても、期間の決まっている「留学」「海外赴任」に比べて「移住」は、準備から現地到着後までたくさんすべきことがあります。

今後、少しずつですがこちらでご紹介する内容がこれから海外移住を検討される方や、具体的には決まっていないけれど一つの選択肢として興味のある方の参考になればと思っています。

私たちの場合は、移住準備に約1年半ほどかけましたので、そのあたりも後日じっくりご紹介したいと思いますが、今日はまず、日本を出た日を振り返ります。

 

2016年3月28日 日本出発

スーツケース7個と段ボール箱4つ、家族5人で約200キロの荷物を抱えて中部国際空港から出発しました。まずは国内線で成田空港へ向かいそしてジェットスターの直行便でゴールドコーストです。

当時の子どもたちは、3歳・6歳・8歳。末っ子にはまだベビーカーも必要な時期で、文字通りの大移動となりました。家族や友人が空港まで見送りに来てくれていたので、実際には人手はあったのですが、ご覧の通りです。

 

渡豪は子どもたちの卒園や学年修了のタイミングで

オーストラリアの新学年は日本より3か月早く毎年1月に始まります。新学年スタートのタイミングにこだわる場合は、日本では、学年の途中(2学期修了まで)で渡豪しなければならず、どのタイミングで移住するのかは、私たち自身も非常に悩みました。また、長期留学のお客様の多くも悩まれるところです。

我が家の場合は、長女が小学校2年生、長男が年長、次男が3歳(年少前)でした。当時は、1月スタートの入学に間に合わせたいと思った一方で、長男の幼稚園卒園という節目も大切であると考え、相当悩みました。

結局私たちは、子どもたちがきちんと日本で一つの節目を迎えてからオーストラリアでの新生活をスタートさせることに決め、3人とも各学年の修了・卒園を終えて、3月末に渡豪することを選択しました。この場合、4学期制のオーストラリアでは、2学期(4月)からのスタートになります。

結論をお伝えすると、この選択でよかったです。様々な事情で転校が珍しくないオーストラリアでは、学年途中の転校生は普通のことで、まして海外からとなれば、とくにアジア圏からの転校生は4月スタートが最も多いとのこと。その通り、一切問題がなく、オーストラリアでの学校生活を2学期からスタートすることができました。

日本での学年修了や、卒園を仲間や先生方ときちんと済ませたことで、子どもたちの中でも新生活へのけじめになったと思っています。

空港へ向かう大型タクシーの荷物

空港移動はご覧の大荷物!

ゴールドコーストに住むなら一度はオーシャンビュー

新居で暮らせるようになるまでの仮住まいには、海の目の前のコンドミニアムを選びました

直行便があることや時差が少ないことは移住や親子留学の強い味方になる

ゴールドコーストまでは、成田からの直行便で約9時間。夜日本を出て朝、ゴールドコーストに到着します。または、羽田や成田からブリスベンへの直行便も出ています。

ゴールドコーストやブリスベンがあるクイーンズランド州と日本は、時差がわずか1時間しかないので、子ども連れにも移動の負担が少なく、短期の日程でも行き来しやすいことが特徴です。

また、直行便があることで、日本への行き来がしやすく、また親子留学などで母子が長期に渡って現地にいる場合も、日本からお父さんが連休などを利用して日豪間を行き来しやすくなり、家族のコミュニケーション・距離を保ちながら、長期で留学する一つの形として非常に優れた環境であると思っています。

 

新居は渡豪前に不動産屋さんと決定しておき、セットアップの間はコンドミニアムで仮住まいを

こちらでは家具付き・家具なしの賃貸を選ぶことができますが、私たちは、短期滞在ではなく家族での移住ということだったので、家具や家電はすべて好きなものを買い揃えるために家具なしの家を選びました。

そのため、到着したその日から新居で暮らすことは難しく、まずはコンドミニアムを予約しておきましたので、空港から大量の荷物とともにコンドミニアムに向かいました。

新居の選び方などの詳細は別の機会にまとめますが、この仮住まいとなった2週間は、せっかくのゴールドコースト暮らしにふさわしく、海の見える場所を選んで、Main Beachという場所のコンドミニアムに滞在しました。この時点では、まだまだ旅行者気分で、毎日はしゃいでいたことを思い出します。

 

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast代表

留学に関するお問い合わせはこちらから

ライフセーバーのジュニアトレーニング・ニッパーズ

  • 2021/02/12
  • Tomoko INUKAI
  • オーストラリアの習い事,ゴールドコーストの暮らし

皆さん、こんにちは。

2月も半ばに入りましたが、まだまだ夏真っ盛りのゴールドコーストから、今日はオーストラリアならではの習い事としてニッパーズについてご紹介します。

オーストラリアでも、日本と同じように子どもたちの様々な習い事がありますが、お国柄や土地柄からかスポーツ系(屋外系)の習い事が盛んです。基本的に日本の小中学生が放課後に通うような、塾という塾はありません。

先日も、スタッフHitomiがサッカーの習い事事情について詳しくブログに書いています(詳しくはスタッフブログをご覧ください)。

 

ニッパーズって何?

今回ご紹介するこのニッパーズという言葉はあまり聞きなれないと思いますが、簡単に説明するとライフセービングのトレーニングを行う6歳から13歳までの子どもたちのことで、海の危険について学び、次に海での自分自身の守り方を知り、砂浜での体力トレーニング、そして最終的には海で人を助ける術までを年齢ごとに段階的に進んでいきます。

13歳のトレーニングを終えた後は、海の知識に加えて救命措置や体力試験をクリアし、試験に合格すると、実際にビーチでパトロールを行うことができます。これらの資格試験は、さらに年齢や知識、経験の段階的にレベルがあり、突き詰めていくと最後にはプロのライフセーバーとして働くことも可能です。

実際には、そこまで目指している人たちよりも、水辺の多いゴールドコーストで暮らす以上、最低限の知識と体力をつけさせるべく習わせている家庭が多い印象です。

ニッパーズの様子

ニッパーズのシーズンなど

シーズンは、毎年9月から翌3月までの半年間で、所属クラブにもよりますが、基本的には毎週日曜日の早朝に2時間程度トレーニングが行われています。

親はボランティアとして一緒に海に入ったり、トレーニング後のバーベキューを手伝ったり、一緒にその地域(ビーチエリア)の活動に参加する機会が多くなります。

さて、息子は今年で3年目のニッパーズ。ゴールドコーストの強い波にも恐れることなく、たくましく遠泳やボディボードのレッスンをこなしています。蛍光ピンクのラッシュガードに特徴的な白と黒の帽子、そして日焼けした顔を見るたびに、「ゴールドコーストらしいよい習い事の機会だなあ」と思っています。

残念ながらこのニッパーズに関しては、シーズンを通しての申し込みとなるため、留学生などの短期滞在者が単体(1回ごと)での参加ができないのですが、シーズン中であれば毎週日曜日の朝、ゴールドコーストのビーチに出ればその様子を眺めることができます。

興味のある方は、ぜひ、私たちにお尋ねください。

 

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast代表

TAKEOFF Gold Coastでは現在、学生ビザでの入国となる長期留学生(13週間以上)のみ新規お申し込みを受け付けています。観光ビザでの入国となる短期(12週間以下)の留学希望者に関しましてはオーストラリアの国境再開決定後に募集を再開いたします。

ゴールドコースト・ブリスベンに関する各種留学相談は無料です。ご興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。

新年度4日目に息子の担任(男性)が育児休暇開始

  • 2021/02/03
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,ゴールドコーストの暮らし

こんにちは。

8週間の夏休みが終わり、先週から新しい学年がスタートしました!準備万端で初日を迎えたはずが、始まってみればバタバタといういつも通りの1月末となりました。

こちらでは特に入学式や始業式があるわけではないので、初日から「いつも通り」の授業スタートではありますが(娘は初日の時間割に水泳の授業がありました!)、新しい教室と先生、クラスメイトにわくわくするシーズンです。

新学期の写真

フォーマル(右)とスポーツ。日替わりでどちらかのユニフォームを着て登校します。帽子は必須。なければ外で遊ばせてもらえません。

Year3の新学期。クラスの前がこんなにカラフルに飾られていました。オーストラリアの教室は、いつもカラフルなイメージ!

フォーマルユニフォームの日に履くフォーマルシューズ。重くて硬いしっかりしたシューズです。履き心地はどうなのかな?

新学年開始前に学校から受け取る文房具セット。一つ一つに名前を書いて持っていきます。一度持っていくと、学年が終わるまで1年間家に持って帰ることはありません。

さすがオーストラリア!のエピソード

先週1月28日(木)に新学期が始まり、最初の週は2日間だけの登校だったため、いよいよ今週から本格的な学校生活が始まっています。さて、そんな中で今日は息子(Year6)の担任の先生(男性)のお話です。

この時期は、毎日、帰宅する子どもたちに「今日はどうだった?」と話しかけると、次から次へと「こんなことがあった、あんなことがあった」と学校の話をしてくれるのでとても楽しみにしているのですが、月曜日(新年度3日目)に帰宅した長男が「ママ、先生はね、3人目の赤ちゃんがもうすぐ産まれるから、ワイフのヘルプをするんだって!だから2週間学校に来ないよ」と教えてくれたのです。

翌朝には、その担任から「妻が間もなく3人目の子どもを産むので、今日から2週間産休を取得します!」というメールが届き、その間の代理の先生について案内がありました。

 

お父さんの育児参加は当たり前

もともと共働き家庭の多いオーストラリアでは、子どものことや家のことをお父さんがするのは当たり前で、平日の幼稚園や学校のお迎えも、半分近くがお父さんです。今では随分その様子に慣れてきたとはいえ、当初は、午後3時にお迎えに来れるお父さんたちって一体何者?…と非常に不思議だったことを覚えています。

そして今回の担任の産休取得宣言。「新しいクラスのスタート4日目から男性担任が産休?!」という思いが一瞬頭をよぎってしまったのですが、子どもが産まれるということに学校(職場)のタイミングは関係がないし、実際に出産をする女性ならまだしも男性があえてこのタイミングで休暇を取るのかと思ってしまったことにも、自分自身、(ああ、いまだに私は日本的かつ古風な考えが根底にあるんだな)と反省してしまいました。

なぜなら、当事者である長男はもちろん、わが家の子どもたちにはこうした状況に疑問や違和感が一切発生しておらず、お父さんだから仕事をお休みしてワイフや上の子のお世話をするのは当たり前。むしろ新学年開始早々自分の担任に子どもが生まれることが楽しみでしょうがないといった様子だからです。

 

日本で育った私たち(親)とオーストラリアで育っている子どもたち

私の世代は、もちろん親の世代やその前の世代よりは、男女平等の時代なのかもしれませんが、少なくとも高校や大学のころに「これからは男女平等の時代」と説かれている時点で、「男女平等ではない時代(国)」に生きていました。大人になってから諸外国の状況を文字で知らされ、こうした考えこそが新時代だと詰め込まれてもなかなか感覚的に落ちないところがあると思います。

しかし、こうして子どものころからこれが当たり前の中にいると、何も難しいことはなく、ただそれは日常でありUsuallとして根付いていきます。誰にも教えられたわけではなく、自身の経験が一つ一つ積み重なって価値観を形成している。これは学ぶより体験するということが言語習得の近道であるように、これは語学学習にも近いことが言えると思いますが、やはり環境と経験がいかに大切なものであるか、いま改めて実感しています。

 

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast代表

TAKEOFF Gold Coastでは現在、学生ビザでの入国となる長期留学生(13週間以上)のみ新規お申し込みを受け付けています。観光ビザでの入国となる短期(12週間以下)の留学希望者に関しましてはオーストラリアの国境再開決定後に募集を再開いたします。

ゴールドコースト・ブリスベンに関する各種留学相談は無料です。ご興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。

2021年のオーストラリア留学はどうなる?

  • 2021/01/11
  • Tomoko INUKAI

こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
ご挨拶が遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。2021年元旦、私たちは、4時半に起床して初日の出を見に行ってきました。

雲が多く、小雨の中でしたので水平線上の日の出は拝むことができませんでしたが、雲の切れ間から見えた太陽は力強さを感じてよかったです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、2021年の留学についてのお問い合わせも多く頂戴しておりますので、本日は、現時点での見通しについてご案内したいと思います。

そもそも留学には大きく2種類ある

留学と一言で言っても、入国に必須であるビザという視点では大きく2つに分かれます。

まず、観光ビザ(ETAS)で滞在可能である12週間以下の「短期留学」。通学先は、語学学校や現地校だけに限定されず、趣味やスポーツに関連するものなど、どのような留学でも実現可能です。観光ビザは申請から通常24時間以内で認可されますので、通学先や滞在先の確保さえできれば、ビザに関する準備期間も心配はありません。

一方で、学生ビザとは、13週間以上の留学をする際に申請しなければならないビザであり、この学生ビザを申請するには、通学先からの入学許可書、学費の事前支払い、学生保険の加入など多くの条件と申請準備を伴い、少なくとも3か月前から通常は1年~半年ほど前から準備を進める必要があります。

また、学生ビザを申請できる通学先は「政府の認可を受けている学校等」に限られるため、例えば、ゴルフの練習のために半年間滞在したいと願っても、オーストラリアのゴルフ練習場への通学だけではこの学生ビザが認可されません。原則として、語学学校、現地校、専門学校などに正式に通学を申し込む必要が出てきます。

※そのうえで、毎日夕方にゴルフレッスンに励むなどは可能です。

短期留学(観光ビザ)は引き続き厳しい見通し

先述した観光ビザ(ETAS)で滞在可能である12週間以下の「短期留学」については、2021年も引き続き実現の可能性は厳しいと見込んでいます。

観光ビザには、厳密には観光客や留学生などの区別がないため、たとえ留学が目的であっても、一律に不特定多数の観光客を入国させる=国境再開までは引き続きオーストラリアへの入国はできません。

現在のオーストラリア政府は、自国民と永住権保持者の入国しか認めておりませんが、今後はまず、段階的にビジネス関係者や学生ビザ(13週間以上の留学生)所持者を優先的に入国させると表明しております。それでさえ、当初の予定時期よりもずいぶんとずれ込み、現在もなお、見通しが立っておりません。

観光ビザでの入国が認められる日はさらに先になることが予測されるため、2021年中に実現できるかどうか非常に厳しいと考えておりますが、唯一可能性を早めることがあるならば、ワクチンの開発状況です。

オーストラリアのカンタス航空は、本年7月以降に国際線を再開する際、ワクチン接種を搭乗の条件とすると発表しました。もちろん、ビジネス関係者や学生ビザ所持者が優先であることは変わりませんが、ワクチン接種の状況によって、観光ビザでの日豪間の往来が自由になる可能性もゼロではありません。

ワクチン接種には様々な意見が出ておりますが、一つの目安としてこのワクチンに関する状況は注視する必要があると思います。

長期留学(学生ビザ)の受け入れはすでに実験的に開始

学生ビザが必要である長期留学(13週間以上)に関して、オーストラリア政府は、可能な限り早くかつ優先的な入国を検討したいとしています。実際に、日本を含む特定の数か国からの留学生は、すでに11月から実験的にオーストラリアへ入国しています。

しかし、この実験対象は18歳以上の大学生であり、現状では、入国に際し、自費(約3000ドル)の14日間強制隔離があることや、その間の保護監督者をどうするかという観点から、18歳以下の中・高校生などの単身留学生の受け入れに関しては、引き続き国や各州で調整がなされています。

また、保護者同伴の親子留学であっても、小さなお子様と自費で6000ドル(2名の場合)を支払って、14日強制隔離が必要となると、現実問題としてハードルが高い状況が続くと思います。

とはいえ、学生ビザ所持者は、観光ビザでの入国となる短期留学生よりもはるかに優先的な立場にいることは間違いありません。また、その中でも日本を含む特定の数か国は、「優先的に往来を再開する国」であり、日本人の留学生は、優先的な入国になる見込みです。

ワクチン接種の必要性など条件は出てくる可能性が高いものの、ビジネス関係者の往来ととに、2021年度中ごろまでには動きがあるのではないかと報じられています。

この学生ビザに関しては、今日明日で準備ができるものではありません。具体的な時期が未定ではあるものの、2021年度中のスタートを目指して、すでに多くの留学希望者が今現在、学生ビザの準備を進めていますし、実際に、オーストラリア移民局も学生ビザの認可を出しています。

Tomoko INUKAI
2021年1月11日

オーストラリアが外国人の入国禁止を決定した日

  • 2020/12/30
  • Tomoko INUKAI
  • コロナ禍のエピソード

皆さま、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

2020年も残り1 日となりました。世界中どこにいても、例年とは違う年末年始を過ごされていると思います。私自身も、こうして留学に携わる仕事をしている以上、非常にタフな1年となりました。

新しい留学生をこのオーストラリアへ迎えられない一方で、こうしてブログの開設やホームページの修正など日ごろ先延ばしにしていた作業を進めることができました。また、様々なことを考える時間や家族で過ごす機会も増えたという点では悪いことばかりではありませんでした。

2016年の移住後、日豪間を当たり前のように「自由に」行き来していた私自身でしたが、今年のコロナ禍でどのような状況に直面したかなど、少しずつここでまとめておきたいと思います。

2020年3月19日の衝撃的なニュース

まだコロナに対する危機感がそこまで高まっていなかった今年の3月19日午後、突如オーストラリア政府は国内の感染拡大を防止するため、翌3月20日午後9時以降の外国人入国禁止を決定しました。この日から、今(2020年12月30日現在)もなお、国境は閉ざされたままです。

私はその日、日本へ出張中で名古屋駅でお客様と面談をしていました。オーストラリアでこのニュースを知ったスタッフからの連絡で状況を把握しましたが、翌日午後9時から入国できなくなるという点で相当焦りました。日豪直行便フライトスケジュールは、そのほとんどが日本を夜発ちオーストラリアへ朝到着するため、19日のうちに日本を発たなければ、翌20日の午後9時までにオーストラリアへ入国することはほぼ不可能だからです。

(本来持っていた私のオーストラリア行きチケットは、3月23日発でした)

その時点ですでに19日の午後3時ごろ。慌ててホテルの荷物をまとめて東京行の新幹線に飛び乗り、とりあえず羽田か成田を目指しました。新幹線の車内でその夜9時の成田発ゴールドコースト行きのジェットスター航空のチケットを購入し、本来予定されていた面談や関係各所へキャンセルの連絡を済ませるなど冷静に行動できた一方で、「家族の住むゴールドコーストへ戻れるのか?」「オーストラリアで何が起きているのか」と不安でたまらず、胸がどきどきしたことを覚えています。

なぜここまで驚いたかというと、オーストラリア政府はそのわずか数日前に、海外からオーストラリア入国後の14日間自主隔離を義務付けるという政策を発表したばかりでした。つまり、この方針を軸として、感染拡大に留意しながらも当面は海外からの入国に関しても様子を見るだろうと思っていたからです。まさかこんなに早いタイミングで事実上の国境閉鎖が決断されることになるとは夢にも思っていませんでした。

幸い、私はその日の午後6時30分ごろに成田に到着し、午後7時のジェットスターのチェックインに間に合いました。10カ月近く経過した今振り返っても、この日の夕方の自分は、奇跡的な動きができたと思っています。何より、現地スタッフからの第一報がなければ、もしくはその連絡があと1時間遅かったら、オーストラリアの永住権を持たない私は今も、家族と離れて日本にいた可能性があります。

2020年12月30日現在も国民と永住権保持者を除く外国人のオーストラリアへの入国は禁止されたままですが、ビジネス関係者や個別に考慮する事情のある外国人(私のように生活の拠点がオーストラリアである場合など)は、徐々に特例として入ってきているという事実もあります。

移民大国であるオーストラリアは世界中に家族や友人を持つ人が多く、このニュースは相当の衝撃をもって駆け巡りました

当日機内で書かされた自主隔離に関する書類

3月19日成田発ゴールドコースト行きのジェットスター機内で書かされた自主隔離に関する書類

子どもたちの学校も閉鎖へ

3月20日の朝にゴールドコーストにある自宅へ戻ってからは、政府の要請に従って14日間の自主隔離となりました。当時は、まだ自宅での隔離が認められていたため、庭に出れば新鮮な空気も据えましたし、それほどの苦痛はありませんでした。

(現在は、オーストラリアへの入国者すべてに14日間政府指定施設での強制隔離が義務付けられています。空港到着時にそのまま連行されていく状況ですので、逃れようがありません。私の友人も何人かこの隔離を経験していますが、いずれも個室から一歩も出られず、窓も開けられない14日間を過ごしています)

そんな中、とうとう子どもたちの通う学校も正式に対面授業が中止されることとなりました。文字通り、家族でステイホームです。子どもたちの学校のオンライン化については別で詳しく記載したいと思いますが、こうしてこの3月下旬から様々なことが一変していきました。

Tomoko INUKAI
2020年12月30日

TAKEOFF Gold Coast代表の犬飼知子です

  • 2020/12/21
  • Tomoko INUKAI
  • お知らせ

皆さま、こんにちは。TAKEOFF Gold Coast代表の犬飼知子です。

ゴールドコーストを拠点に、日豪を行き来しながら留学や家族移住に関するアドバイスや手続きの代行を行っております。
Instagramでは、オーストラリア生活の様子や留学に関する情報をほぼ毎日アップしておりますが、今後、もう少し深く留学に関する情報やオーストラリア暮らしについて、皆様へ発信できるようこの度ブログを開設いたしました。

留学や家族移住を検討中の皆さまや、将来の選択肢の一つとしてオーストラリアについて情報収集されている方のお役に立てば幸いです。

また、昨今、日本の医師から非常にお問い合わせの多いオーストラリアの医師免許への書き換えについても少しずつですがこの場でアップできればと思っております。

別途、TAKEOFF Gold Coastのスタッフブログも開設しております。全員が子育て中の母親であり、何らかの形で日豪でバイリンガル教育に関わっているスタッフばかりです。そちらもぜひご覧ください。

Tomoko INUKAI
2020年12月21日