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代表ブログ

オーストラリアの小学校 卒業式

  • 2022/01/31
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,留学プログラムに関して,長期留学生の様子,長期親子留学

2022年度新学期はオンライン授業でスタート!

皆さま、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

今週はいよいよオーストラリアの長い長い夏休み(公立6週間・私立8週間)が終わり、新年度が始まるところ…でしたが、オミクロン株の感染者がまさに今ピークのクイーンズランド州では、新学期開始が2週間遅れることが決定されています。

学校や学年によってはすでにオンライン授業がスタートしていますが、2月7日の対面授業再開まで夏休みが延長されているところもあります。つまり、10週間の夏休み!(涙)

そのような事情で、まだまだ我が家も落ち着いていませんが、今日は、オーストラリアの小学校卒業式についてご紹介したいと思います。ここでは、主に私立の小学校の場合です。

小学校の卒業式の呼び名は”Year6 Formal”

卒業式=正装(制服ではないドレスアップ)ということで、こちらでは、卒業式のことをFormalと呼ぶことが多いです。中学から高校への境目はオーストラリアでは特に節目とはとらえられず、卒業式などが行われないため、Formalと言えば、Year6かYear12の卒業式を指すことが一般的です。

公立の小学校や一部の私立では、Year6の卒業式で正装せず、制服で卒業証書を受け取るだけという場合もあり、その場合は”Primary Celebration”などと表記されますので、一般的には、Formalと聞くと、Year12の卒業式を指すことがほとんどです。

わが家の場合は、娘も息子も学校は違いますがどちらも正装で食事会などもありましたので、Year6 Formalと呼んでいます。

卒業式は学年最終日の1~2週間前に実施

日本では、卒業式といえば、通学最後の日に行われることがほとんどで、卒業式当日は、先生やクラスメイトと盛大にお別れをして余韻に浸るパターンが通常です。

ですが、こちらでは、「まもなく学年が終わるころ」に卒業式が行われます。

ですので、大々的なセレモニー翌日に、また普通の顔をして登校し、引き続き通常授業を受けます。

本当の登校最後の日(小学校生活最後の日)は、ホームルーム等でお別れの時間はあるものの、送迎などもいつも通りで、比較的いつも通りのテンションで帰ってきます(笑)。

各学年の終業式も同様に、そろそろ学年が終わるころ(2~3週間前)に先に行われるため、どの学年も、最終日は最終日らしくなく、普通に終わります。

私学の場合は、ほとんどの学校が一貫校のため卒業後も同じメンバーで進学することが多い

学校の講堂で、卒業証書授与とダンスパーティ!

卒業式は夜に行われ、このようにディナーが提供されます

会場のテーブルセッティングも本格的でした

ボーイズも、それぞれの個性が出ている晴れ姿。

この学校では、外の広間でダンスパーティ。両親が見守っています。

ディナー会場に向かう通路にはレッドカーペットと装飾。ここを通ってディナーへ行きます。

卒業式の最後に買わされる写真の数々!つい手に取ってしまいますが1枚15ドルほど。

中学2年生の終業式の様子。学年ごとに両親を招いて行われ、表彰や合唱などが披露されます。

各学年の終業式では、その年の成績優秀者、スポーツ、芸術、人格の優れた生徒が表彰されます。

男女での社交ダンスや食事会が定番

小学生の卒業式に関しては、学校によって内容にかなりの差がありますが、長女の学校や長男の学校では、平日の夜に、正装を学校へ行き、両親らの見守る前で学年皆で男女社交ダンスを披露したり、フルコースのディナーを頂きました。

長女の時は、父兄もみんなでの食事会でしたが、長男の場合(2021年度)は、コロナ禍ということもあり、子どもたちと先生のみでの食事会で、ダンスを見た後、両親は会場から退出させられました。

一昨年前(2020年度)は、コロナ禍の厳しい規制の下、ダンスも食事もできない簡素な卒業セレモニーとなったそうです。

ところで、まもなく募集開始の夏休み短期留学プログラムなど、現地校の短期留学に参加をすると、最終日に、写真のように校長先生から一人ひとりに、修了証書が授与されます。

この修了証書授与式では、留学生代表がスピーチをしたり、バディ(お世話係)からお別れの挨拶があったり、日豪どちらの生徒も涙ながらに参加しています。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast 代表

TAKEOFF Gold Coastでは現在、学生ビザでの入国となる長期留学生(13週間以上)と、観光ビザでの入国となる短期(12週間以下)留学生を募集しております。

2022年春休み、ゴールデンウイーク、夏休みの短期留学をご希望の場合は、ぜひ無料の個別カウンセリングをお申し込みください。

オーストラリア 長期留学生のためのHSP・PSPコースとは?

  • 2022/01/20
  • Tomoko INUKAI
  • オーストラリアの習い事,ゴールドコーストの学校生活,留学プログラムに関して,長期留学生の様子,長期親子留学

2年ぶりにオーストラリアの国境が再開!

皆さん、こんにちは。犬飼です。

やっとやっとQLD州も、1月22日から、海外から到着時の14日間隔離なしで日豪間の行き来ができるようになりました。

学生やワーホリなどの長期滞在者はもちろん、ワクチン接種完了者で、かつ日本人(日本のパスポート所持者)であれば、観光ビザでの出入国も可能です。このニュースが出てから、さっそく短期留学のお問い合わせをたくさん頂戴するようになり嬉しい悲鳴です。

※ブログをアップしている今日現在、日本では、海外から帰国した際の隔離がございますので、日本側のルールにはご注意ください。

海外帰国者の隔離等に関する厚労省の該当ページ

PSP・HSPってなに?

さて、今日は、小学生から高校生までのお子さまで、オーストラリアへの長期留学をご検討の方にとって重要な、PSP・HSPコースについてご紹介したいと思います。

まず、PSP・HSPとは、それぞれ、Primary School Preparation CourseとHigh School Preparation Couseのことを指し、文字通り小学校入学準備・中学高校入学準備コースのことです。※オーストラリアでは、Year7 (中学1年生)からHigh schoolと呼びます。

海外からくる長期留学生(非英語圏の子どもたち)が、年齢相応の学年でいきなり英語で授業を受け、理解するには、相当の英語力が必要です。そのため、現地校に通学を開始する前に、語学学校などの民間施設で、政府指定のカリキュラムを受講し、「実際の現地校の授業に入るための準備」をするのがこれらのPSP・HSPコースです。

通学先はいろいろありますが、このコースの内容については、政府で定められているためカリキュラムには大差はありません。

語学学校の英語コースとの違い

語学学校のジュニアクラス/英語コースは「英語」を学びますが、このPSP・HSPでは「オーストラリアの現地校に入るための準備」をします。

英語そのものはもちろん、数学、音楽、美術、体育なども時間割に組み込まれているのが特徴です。

HSPコースの仲間と。日本を含む非英語圏(中国・韓国・マレーシアなど)の生徒が中心です。

PSPコースの時間割例。実際の現地校に近い時間割になっています。※クリックで拡大します。

英語や数学は、クラスの中でもさらにレベル別に教材や指導内容が分けられています。

英語で実験!のPSP授業の様子。
このような実験も指示や教材はすべて英語です。

非英語圏の生徒たちが、学年や英語力に応じて授業を受講します。

オーストラリアでは小学校低学年のうちからデバイスを使った授業が盛んです。英語でデバイス(アイパッドやノートパソコンなど)を使う練習も行います。

PSP・HSPへ通学する期間や、通学の必要性について

PSPコースには6歳から通学することができますが、「長期留学生が必ず行かなければならない」わけではありません。

低学年であればあるほど、本人の英語力に関わらずPSPを経由せずにいきなり現地校へ通学開始することが多く、これまでの私どもの経験では、概ね小学4年生以上での長期留学生の場合には、現地校側(公立・私立)から「あなたは10週間ほどPSPに通学してからこちら(現地校)へ通学を開始してください」などと、指示されることが多いです。

これには、決められた基準があるわけではありませんので、通学先の校長先生の判断や前例などに基づいて決まります。

もちろん、年齢にかかわらずすでにそれなりの(授業を聞いて理解できる程度)英語力があれば、これらのコースを経由する必要はありませんし、中学・高校生の交換留学生や期間限定(半年~1年など)留学の場合はHSPなしで現地校へ行ける場合もございます。

すべて個々の状況や背景により判断されますし、一方で、自ら進んでこれらのコースを事前に受講することもできます。

留学(現地校通学)開始後にも通えます!

一般的な流れは、上述したようにPSP・HSPコースを経て現地校への通学を開始するパターンとなりますが、現地校への通学を始めたものの、オーストラリアの現地生と対等に授業をこなすにはまだまだ英語力が足りないと感じられることは多いと思います。

そのような場合には、現地校のホリデー中にこのPSP・HSPコースに塾代わりに通学することも可能です。

留学の期間・お子さまの特性、年齢や英語力によって、これらのプランは何が最適であるかその都度検討する必要があります。

気になる点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast 代表

TAKEOFF Gold Coastでは現在、学生ビザでの入国となる長期留学生(13週間以上)と観光ビザでの入国となる短期留学生(12週間以下)のご相談・募集を行っております。

2022年春休み短期留学・2022年夏休み短期留学など、ゴールドコースト・ブリスベンに関する留学相談は無料です。ご興味のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。

オーストラリアの学力試験、NAPLANとは?

  • 2021/06/24
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,スカラシップ(特待生/奨学金)制度,バイリンガル子育て

皆さん、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

ゴールドコーストの冬は、個人的に年々寒くなっているような気がします。朝晩ヒーターを入れたり、ダウンを着る機会も多くなりました。とはいえ、昼間はやはりポカポカ陽気。スクールホリデーの今、昨日も娘は海で泳いでいました(水は入ってしまえば冷たくないそうです)。

さて、今日は、オーストラリアの小中学生が公立私立問わず、必ず受験するNAPLANという全国統一学力診断テストについてご紹介します。

留学生でも対象学年であれば受験することになりますので、ぜひ、ご覧ください。

最近撮影したもの。秋から冬にかけて空気が澄んで気持ちが良いゴールドコースト。夕方になるとブルーとピンクのグラデーションがとても美しい空を眺めることができます。

NAPLANとは

National Assessment Program – Literacy and Numeracyの呼称です。

受験するのは、Year3、5、7、9の学年で、通学先の学校で、毎年5月の2週目に行われることが決まっています。公立私立問わず、原則としてオーストラリアで通学している生徒は、留学生などの一時滞在者を含め、全員が受験します。

試験科目は、
・reading
・writing
・language conventions (spelling, grammar and punctuation)
・numeracy
の4科目で、英語の読み書きと計算能力をはかります。

試験の目的

この試験が行われる目的は、生徒個々の学力を知ることよりも、各地域や学校、学年ごとの学力差を分野ごとに数値化してわかりやすく示すことにあります。NAPLANの結果により、学校や教師は、自分の生徒たちに「どの分野をより重点的に指導すべきか」という点がわかり、新たな教育方針を組み立てる際に役立てます。

2020年はコロナによりこのNAPLANも史上初めて中止されましたが、2021年は先月、行われました。また、過去の結果などは、公式サイトからも見ることができます。

2019年の結果はこちら
2019-naplan-national-report.pdf

Year3の問題例

市販のNAPLAN問題集

Year3の問題例

NAPLAN廃止の動きや
オンライン化の協議も常時進行しています

アカデミックスカラシップの申請時に提出する場合も

NAPLANの目的は、個人の能力や成績を評価するためではないと先述しましたが、個別にかなり具体的な試験結果が返却されますので、わが子の学力レベルや得意・苦手分野を知る一つの基準となります。

中学や高校入試が一部の特別コースを除き、原則としてありませんので、NAPLANの結果を進学等に使用する機会は通常はありませんが、もし、お子さまが各学校のアカデミックスカラシップ等に応募する場合は、スカラシップ学力試験に加えてこのNAPLANの試験結果を提出するよう求められる場合があります。

そのため、早い段階からそれを見越してNAPLAN対策のテキストやチューターなどで学習を進めている家庭もあります(が、稀です)。基本的には、通常の学校授業の中で学んだ内容で十分対応できる試験です。

学校ごとの結果が公表されることによる学校のランク付け

NAPLANの結果は、州や地域ごとだけでなく、各学校ごとにも詳細がランキング形式で発表されます。日本と違って、偏差値や大学進学実績等、学校のレベルを知るものさしが特にないオーストラリアでは、唯一、このNAPLANの結果はその学校の学力レベルを知る基準となります。

また、実際に特に私立の場合は、学校も「NAPLANで当校はGold Coastで1位獲得」などと広報に使う場合もあり、少なからずその結果を気にしているというのが現状です。

これが公立になると、NAPLANの結果が良い学校=優秀な子の多い学区となり、日本と同様に学区の人気に影響します。特にこちらでは、公立であっても学校ごとの特色(スポーツや芸術分野など)がありますので、NAPLANの結果(学力面)だけが学校選びの決め手になるわけではありませんが、基本的には学区制ですので、引っ越し先などを検討する場合に、その学区の学校についてリサーチする過程では、NAPLANの結果も一つの基準となっています。

留学生のエピソード

私立小学校へ長期留学を開始したあるお客様の場合は、4月の留学開始翌月にNAPLANがありました。当然、彼女にはNAPLANを受ける権利があったのですが、その生徒さんは学校側から「あなたはまだ英語も不安だと思うし、テストなど精神的にストレスになるでしょうから、無理に受けなくていいわよ」と、言われます。

ご両親は、「なんて思いやりのある学校か」と感激していましたが、実はこれは、学校としての平均点を下げたくなかったためだと後に判明します(苦笑)。まだ片言の英語しか話せない渡豪1か月目の生徒に受験させる必要がないのも理解できますが、なんとなく学校側の意図がわかってしまうと、がっかりですね。

(その生徒さんは結果的にその年は受験しませんでした)

 

ご興味のある方はぜひこちらをご覧ください。例題などが試せる公式サイト
NAP sample assessments

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast 代表

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好きなことをとことん楽しめるオーストラリアの小学校生活

  • 2021/05/14
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,ゴールドコーストの暮らし,バイリンガル子育て

皆さん、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

こちらは現在Term2 のWeek4が終わるところです。季節は秋から冬へと向かっています。

また、今週は、NAPLANと言って、オーストラリア全国で小学3年生、5年生、中学1年生、中学3年生を対象に学力統一試験が行われています。このNAPLANについては、また詳しくご紹介します。

さて今日は、タイトルにもあるように、好きなこと(得意なこと)がとことん認めてもらえるオーストラリアの教育環境について書きたいと思います。とはいえ、このテーマは実際の経験上も一言では語りつくせぬほど奥が深いため、まずはとても分かりやすい部分からご紹介できればと思っています。

クラス内での授業がすべてではない

こちらの学校では、小学生のころから、希望すれば追加料金で学校内で音楽やスポーツなどの特別レッスンを受けることができます。例えば、ピアノを習いたい場合、学校に申し込みすると、学校に派遣されてくる講師がマンツーマンまたは少人数のグループで校内で教えてくれるのですが、驚くのはその時間帯です。

10時30分からなど、明らかに授業時間と重なっているのです(登校前・放課後や休み時間にあたる場合もあります)。

その場合は、時間になるとその生徒は授業を抜け出して、音楽室でピアノのレッスンを受けて、終わるとまたクラスに戻ります。だいたい毎週固定の曜日と時間になるので、その生徒は、毎週毎回特定の曜日の特定の授業には出ないことになります。それが算数など主要教科の場合もあれば、アートや体育などの時間の場合もあります。

「え?授業に出ずにピアノのレッスンに行くの?」

皆勤賞という言葉に代表されるように、学校への出席や授業参加は絶対的なものであるという日本の暗黙のルール下で育った私たちの感覚では、授業時間中に趣味のレッスン(いわゆる習い事)が行われるということに非常に違和感を覚えます。

ピアノのレッスンを受けることと引き換えに欠席する授業について「損した、失った、取りこぼした」そんな思いを巡らせてしまうのではないでしょうか。さらに、私たちが不安を覚えるその根底には「皆が一律にやらなければならないこと(授業)をやっていない」という集団心理もあるのかもしれません。

しかし、オーストラリアの考え方では、「学校の授業>ピアノ」ではありません。ピアノが好きなその生徒や家族にとって、学校の授業もピアノもどちらも大切なこと。たまたま時間が重なったに過ぎないのです。

すべては「選択肢の多さ」

一方では、ピアノも習いたいけれど、学校の授業をミスするのが嫌な生徒もいるかもしれません。その場合は、放課後や週末に習いに行くというオプションももちろんあります。

ここでお伝えしたいのは、「学校」という場所が就学年齢の子どもにとって「何よりも優先されるべきもの」や「絶対的な場所」ではないというオーストラリアの教育制度の在り方です。

もちろん、中学・高校と進むにつれていろいろとシビアになってくる面もありますが、小学生のころまでは、学校の勉強以外にもたくさんフォーカスできる物事の選択肢があると思います。

先生や学校からの子どもに対する評価は「個」の尊重

チェスをしている息子たちも、大会前などは授業中にチェスルームに呼び出されて特別なレッスンを受けたり、陸上などのスポーツでも、学校がある日に外で大会やトレーニングが行われるというのはオーストラリアでは珍しくありません。

そして、先生も学校も、国語や算数ができることと同じように、音楽やスポーツなどの課外活動の成果や取り組みを高く評価してくれます。

担任との面談で、息子の成績について相談しても「チェスにフォーカスして頑張ってるからこっち(主要教科)の方は今あんまり心配しなくていいと思うよ」。先生はこんな感じです(かと言って学習面が校内で放置されているわけでもありません)。

子どもたちは、まず、興味のあることに集中できる環境があります。

結果的には、それらの得意なことを生かして、小学生のうちからスカラシップ(特待生)に選ばれたり、一見主要教科とは無関係な分野での経験が、形を変えてその後(高校や大学に進むころ)の学習や仕事でのスキルなどに活かされているのではないでしょうか。

しかし、そこには、日本との最大の違いとしてオーストラリアは基本的に(一部の特別コースを除き)小・中・高校に受験がない社会という背景があります。

勉強したい子、勉強に興味がある子は、中学や高校に入って徐々に目標に向けて舵を切っていきます。頑張るタイミングが、日本よりもずっと後にやってきます。それも、頑張りたい子だけ。勉強ではないことにフォーカスする子は、大学進学ではなく、早くから専門の道で職業訓練等を開始し、将来の自分に必要なスキルを身に付けていきます。

これができるのも、実は、オーストラリアでは給与形態が高卒や大卒などの最終学歴に左右されず、「経験年数」がベースである社会だからこそ。とりあえず大学出ておこうという感覚はそもそもないのです。また、一度社会に出てから学びたいものが見つかり、大人になってから大学などに入学して学ぶことも珍しくありません。

 

幼少期から18歳ごろまでの期間に、「どこで頑張るか」というタイミングや「何を頑張るか」の目標の持ち方そのものが、日本とは大きく違うことを感じています。

写真は今回のブログ内容とあまり関係がありませんが…

リュックサックが重いなら、キャリー式スクールバッグという選択も。

下校時間。空の青さと緑のコントラストにカラフルな子どもたち。

オーストラリアの小学生を見ていると、本当に、のびのびしています。

コロナパンデミック直前に留学を開始したひめちゃん。無事に、このTerm2から高校1年生本科生になりました。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast 代表

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やりたくないことは、やらなくていい

  • 2021/04/23
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,バイリンガル子育て

皆さんこんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

前回のブログでは、子どもたちのオーストラリア転校初日に私自身が驚かされた先生の対応についてご紹介しました。日豪で体験する考え方の違いや、教育方針の違いを知る上では私の原点となったエピソードの一つです。

そして今回は、別の実体験を通じて日豪の根本的な違いに驚いたことを書きたいと思います。

運動が苦手な息子に「やりたくないなら無理にやる必要ないよ」の言葉

こちらでは、いわゆる日本の運動会のようなものはありませんが、小学生のうちから年間を通じてスポーツに関するたくさんのイベントが行われています。主には、クロスカントリー(マラソン大会のようなもの)、アスレチックカーニバル(体力測定)、スイミングカーニバルなどです。

どのイベントも親の見学は自由(Covid-19発生以前)で、私も3人の子どもたちのイベントには欠かさず参加していました。

その中で開かれた当時小学校1年生の息子のアスレチックカーニバル。

短距離走、砲丸投げ、やり投げ、走り高跳び、走り幅跳びなどの種目があり、体力測定のように一つ一つ個人の結果が記録されていくのですが、一方ではその上位結果が各チーム(入学時に割り当てられる縦割りのチームカラー)のポイントにも加算されるため、日本の運動会の紅組白組対抗戦のように生徒や先生みんなが盛り上がるイベントの一つです。

その日、息子は走り高跳の1回目でバーに体が直撃して転んでしまい、2回目はもう嫌だと半泣きで列に並んでいました。私は、近くで応援していたので「泣くな!あきらめるな!次は大丈夫、頑張っていけ!」と(笑)、必死に応援していましたが、それでも息子は、なかなか2回目のスタートが切れません。

見ていた私はイライラが募るばかり。やらないという選択肢は1%もなかったため、(恐らく)鬼の形相で「いけー!がんばれー!走れー!」と繰り返し声を出していました。

そこにいよいよ先生が近寄ってきました。やっと、息子の手を引いてでも2回目に挑戦させてくれると思ったのですが、「もうやりたくない?じゃあやらなくていいよ。よくがんばったね」。そう言って、息子を反対側へと連れていき、「じゃあ、ここでお友達の応援ね」と座らせました。

その時の正直な私の胸の内は、(えええっ!先生、無理やりでもやらせないの!1回失敗したからこそ、もう1回やり遂げることが大事じゃないの!やりたくないからってやらなくていいの?)でした。

アスレチックカーニバルの様子

ハウスカラーの4色が
オーストラリアの青空に生えます

能力や得意不得意は違って当たり前。低学年のうちは、まずできることから

その日のイベント後、先生に「うちの子、走り高跳びの2回目に挑戦できなくて残念だったなあ」という話をすると、「え?1回できたよね」「年齢的にも、今はできることできないことがまだまだあるし、怖い思いをしてまで嫌なことを無理やりする必要はないでしょう?」との返答がありました。

むしろ、何のために無理やり2回目をやらせたかったのか私に問われているような気もしました。

たしかに、まわりには、種目によってこれはやるけどこれはやらないと決め込んでいるような子どもたちもたくさんいて、最初からやりたくないものは回避していました。また、それは先生に伝えれば「Ok、じゃあそこで見ててね」とその程度で済むことだったのです。

学校という場所で、全員で同じことを一律にやり遂げなくていいんだ…

と、当時の私は驚いたというよりも、その考え方にそれまでの日本での概念が覆されて混乱したのを覚えています。ですが、冷静に考えれば、それはとても自然なこと。泣いて叫んで怖い思いをしてまで、わずか6、7歳の子が走り高跳びに挑む意味はないのです。

 

その環境で育って、いざ大人になると?

さて、ここで疑問なのは、嫌なことはやらなくていいという環境で育った子どもたちが大人になってどうなるのかというところです。皆さんの予想通り、「我慢しない」大人になります(笑)。そして、いわゆる忍耐力のようなものも、日本人である私たちから見たらほとんどないと思います。しかし、これはあくまでも、日本人目線で見ている場合です。

我慢しないことはストレスをためません。オーストラリア人のライフスタイルを見ていると、この点を感じることが非常に多くあります。これが当たり前の国では、自分だけではなく周りの人もそういった考え方なので、他人のことをとやかく言いません。

少なくとも、日本人がオーストラリアへ来る分には、そういう意味で「楽」な社会だと思っています。しかし、何らかの事情でオーストラリアから日本へ移り住まなければならない場合は、特に就学年齢の子どもたちにとっては、大変かもしれません。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast

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オーストラリアの小学校へ転校した日に受け取った担任の言葉

  • 2021/04/12
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,ゴールドコーストの暮らし,バイリンガル子育て

こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

ご縁を頂いてこの仕事を始める際に、背中を押してくださった方から、私自身が「子どもの留学や移住の体験者であること」が最大の武器であると教えられました。留学生本人の気持ちや、そのご両親の気持ちを考える上で、よくそのことを念頭に置いています。

期間が2週間であろうと1年であろうと、どれほど世の中がオンライン化で身近に感じられようと、日本を飛び出してオーストラリアへ渡るとき、そこには確実に7000キロの距離があり、日本にいては決してわからない別の世界があります。

ご迷惑をおかけします、と頭を下げた私に突き刺さった担任の先生の言葉

長女は、小学校3年生での転校でした。小学校は日本の学校へ通学していましたが、「オーストラリアへ移住するとは夢にも思っていなかった」からこそ、1歳から6歳までは名古屋市内のインターナショナルスクールへ通わせていたので、英語がまったくできなかったわけではありません(実際には、卒園後の2年間で随分と英語力は落ちていましたが別の機会に記載します)。

それでも、「日本から来たばかりでオーストラリアの学校生活も言葉も理解できない。先生やお友達にもたくさん迷惑をかける」そんなことばかりを考えていた私は、転校初日に「娘は英語がほとんどできません。お手数をおかけします。すみません」と、担任の先生にあいさつをしました。

すると、先生は「お母さんは今、なぜ私に謝ってるの?」と不思議そうな顔をしています。

「え?その…娘は英語がわからなくて。きっとご迷惑をおかけします」
「えー?私だって日本語ができないわよ!ハハハ」

そして、先生は娘に向かってこう言いました。

「○○ちゃん、この学年で日本語が話せるのは○○ちゃんだけだわ!私たちってなんてラッキーなの。日本から来たあなたから直接日本語を教えてもらうチャンスがあるなんて!」

「さあ、みんな。このクラスはなんてラッキーなの!(Year3の)5クラスの中で唯一、日本語の先生(娘のこと)がクラスにできたわ。そしてみんなは○○ちゃんの英語の先生になるのよ!」(クラス一同大盛り上がり)

こうして、あっけに取られている私をよそに、娘は教室の中に入っていきました。

(娘は、英語が話せない子ではなく、クラスの中で唯一日本語が話せる子。そうか、その通りだ。なんてポジティブに受け入れてくれたんだろう。私はなんで謝っていたんだろう…)

この転校初日の娘の担任とのエピソードは、本当に今でも私のオーストラリア生活の原点であり、日本とオーストラリアの考え方の決定的な違いを身をもって「体験」した瞬間でもあります。

日本から転校してきて間もない娘が学校からもらってきたのは「今週のスター賞」。内容は、”新しい学校で頑張ってるね”とそれだけのことですが、「認めてもらえた」ことがうれしい。

評価の軸は本人。できないことより、まずできることを探してくれる先生たち

このエピソードに代表されるように、オーストラリアの学校の先生たちはいつもポジティブ(肯定)から始めてくれる印象です。その後の数年間を経ても、「これができていない」という連絡よりも「こんなことができている、できるようになった」そんな報告が多いです。

また、その「できている、できるようになった」の基準軸は「本人」なので、他人と比べて(平均と比べて)劣っていたとしても、本人にとって「できなかったことが少しでもできるようになった」部分が評価されます。わかりやすく言うと、相対評価ではなく絶対評価です。もちろん、テストの点数や順位などは相対評価のものもありますし、学校としてもそこを重要視していないわけではありませんが、小学校の教育現場においては、周りと比べず、本人の成長を暖かく見守ってくれる印象があります。

オーストラリアにいると、驚くほど自己肯定感が高くポジティブな人たちに出会います。よく言われますが、日本人の(古来の)性格やたたずまいとはある意味真逆です。

ですが、子どもたちの学校生活を通じて、「できないことよりもまずできること」「昨日より今日できるようになった部分」を認められる世界で、たくさん褒められて自信をつけていけば、少し苦手なことや嫌なことに対しても「できるかもしれない。頑張ってみよう」という気になるのかもしれません。

毎日泣きながらの通学開始となった長男(新1年生)。帰りはいつもこんな様子でマイペース。

TAKEOFF Gold Coast
Tomoko INUKAI

2022年度以降の長期留学・親子留学ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
Covid-19状況下のオーストラリア留学に関して最新情報をお知らせします。

※現在のところ12週間以下の留学に関しては対応できておりません。学生ビザの申請が必要となる13週間以上の留学に関してのみ準備を受け付けております。