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オーストラリアが外国人の入国禁止を決定した日

  • 2020/12/30
  • Tomoko INUKAI
  • コロナ禍のエピソード

皆さま、こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

2020年も残り1 日となりました。世界中どこにいても、例年とは違う年末年始を過ごされていると思います。私自身も、こうして留学に携わる仕事をしている以上、非常にタフな1年となりました。

新しい留学生をこのオーストラリアへ迎えられない一方で、こうしてブログの開設やホームページの修正など日ごろ先延ばしにしていた作業を進めることができました。また、様々なことを考える時間や家族で過ごす機会も増えたという点では悪いことばかりではありませんでした。

2016年の移住後、日豪間を当たり前のように「自由に」行き来していた私自身でしたが、今年のコロナ禍でどのような状況に直面したかなど、少しずつここでまとめておきたいと思います。

2020年3月19日の衝撃的なニュース

まだコロナに対する危機感がそこまで高まっていなかった今年の3月19日午後、突如オーストラリア政府は国内の感染拡大を防止するため、翌3月20日午後9時以降の外国人入国禁止を決定しました。この日から、今(2020年12月30日現在)もなお、国境は閉ざされたままです。

私はその日、日本へ出張中で名古屋駅でお客様と面談をしていました。オーストラリアでこのニュースを知ったスタッフからの連絡で状況を把握しましたが、翌日午後9時から入国できなくなるという点で相当焦りました。日豪直行便フライトスケジュールは、そのほとんどが日本を夜発ちオーストラリアへ朝到着するため、19日のうちに日本を発たなければ、翌20日の午後9時までにオーストラリアへ入国することはほぼ不可能だからです。

(本来持っていた私のオーストラリア行きチケットは、3月23日発でした)

その時点ですでに19日の午後3時ごろ。慌ててホテルの荷物をまとめて東京行の新幹線に飛び乗り、とりあえず羽田か成田を目指しました。新幹線の車内でその夜9時の成田発ゴールドコースト行きのジェットスター航空のチケットを購入し、本来予定されていた面談や関係各所へキャンセルの連絡を済ませるなど冷静に行動できた一方で、「家族の住むゴールドコーストへ戻れるのか?」「オーストラリアで何が起きているのか」と不安でたまらず、胸がどきどきしたことを覚えています。

なぜここまで驚いたかというと、オーストラリア政府はそのわずか数日前に、海外からオーストラリア入国後の14日間自主隔離を義務付けるという政策を発表したばかりでした。つまり、この方針を軸として、感染拡大に留意しながらも当面は海外からの入国に関しても様子を見るだろうと思っていたからです。まさかこんなに早いタイミングで事実上の国境閉鎖が決断されることになるとは夢にも思っていませんでした。

幸い、私はその日の午後6時30分ごろに成田に到着し、午後7時のジェットスターのチェックインに間に合いました。10カ月近く経過した今振り返っても、この日の夕方の自分は、奇跡的な動きができたと思っています。何より、現地スタッフからの第一報がなければ、もしくはその連絡があと1時間遅かったら、オーストラリアの永住権を持たない私は今も、家族と離れて日本にいた可能性があります。

2020年12月30日現在も国民と永住権保持者を除く外国人のオーストラリアへの入国は禁止されたままですが、ビジネス関係者や個別に考慮する事情のある外国人(私のように生活の拠点がオーストラリアである場合など)は、徐々に特例として入ってきているという事実もあります。

移民大国であるオーストラリアは世界中に家族や友人を持つ人が多く、このニュースは相当の衝撃をもって駆け巡りました

当日機内で書かされた自主隔離に関する書類

3月19日成田発ゴールドコースト行きのジェットスター機内で書かされた自主隔離に関する書類

子どもたちの学校も閉鎖へ

3月20日の朝にゴールドコーストにある自宅へ戻ってからは、政府の要請に従って14日間の自主隔離となりました。当時は、まだ自宅での隔離が認められていたため、庭に出れば新鮮な空気も据えましたし、それほどの苦痛はありませんでした。

(現在は、オーストラリアへの入国者すべてに14日間政府指定施設での強制隔離が義務付けられています。空港到着時にそのまま連行されていく状況ですので、逃れようがありません。私の友人も何人かこの隔離を経験していますが、いずれも個室から一歩も出られず、窓も開けられない14日間を過ごしています)

そんな中、とうとう子どもたちの通う学校も正式に対面授業が中止されることとなりました。文字通り、家族でステイホームです。子どもたちの学校のオンライン化については別で詳しく記載したいと思いますが、こうしてこの3月下旬から様々なことが一変していきました。

Tomoko INUKAI
2020年12月30日