皆さんこんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
前回のブログでは、子どもたちのオーストラリア転校初日に私自身が驚かされた先生の対応についてご紹介しました。日豪で体験する考え方の違いや、教育方針の違いを知る上では私の原点となったエピソードの一つです。
そして今回は、別の実体験を通じて日豪の根本的な違いに驚いたことを書きたいと思います。
皆さんこんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
前回のブログでは、子どもたちのオーストラリア転校初日に私自身が驚かされた先生の対応についてご紹介しました。日豪で体験する考え方の違いや、教育方針の違いを知る上では私の原点となったエピソードの一つです。
そして今回は、別の実体験を通じて日豪の根本的な違いに驚いたことを書きたいと思います。
運動が苦手な息子に「やりたくないなら無理にやる必要ないよ」の言葉
こちらでは、いわゆる日本の運動会のようなものはありませんが、小学生のうちから年間を通じてスポーツに関するたくさんのイベントが行われています。主には、クロスカントリー(マラソン大会のようなもの)、アスレチックカーニバル(体力測定)、スイミングカーニバルなどです。
どのイベントも親の見学は自由(Covid-19発生以前)で、私も3人の子どもたちのイベントには欠かさず参加していました。
その中で開かれた当時小学校1年生の息子のアスレチックカーニバル。
短距離走、砲丸投げ、やり投げ、走り高跳び、走り幅跳びなどの種目があり、体力測定のように一つ一つ個人の結果が記録されていくのですが、一方ではその上位結果が各チーム(入学時に割り当てられる縦割りのチームカラー)のポイントにも加算されるため、日本の運動会の紅組白組対抗戦のように生徒や先生みんなが盛り上がるイベントの一つです。
その日、息子は走り高跳の1回目でバーに体が直撃して転んでしまい、2回目はもう嫌だと半泣きで列に並んでいました。私は、近くで応援していたので「泣くな!あきらめるな!次は大丈夫、頑張っていけ!」と(笑)、必死に応援していましたが、それでも息子は、なかなか2回目のスタートが切れません。
見ていた私はイライラが募るばかり。やらないという選択肢は1%もなかったため、(恐らく)鬼の形相で「いけー!がんばれー!走れー!」と繰り返し声を出していました。
そこにいよいよ先生が近寄ってきました。やっと、息子の手を引いてでも2回目に挑戦させてくれると思ったのですが、「もうやりたくない?じゃあやらなくていいよ。よくがんばったね」。そう言って、息子を反対側へと連れていき、「じゃあ、ここでお友達の応援ね」と座らせました。
その時の正直な私の胸の内は、(えええっ!先生、無理やりでもやらせないの!1回失敗したからこそ、もう1回やり遂げることが大事じゃないの!やりたくないからってやらなくていいの?)でした。





アスレチックカーニバルの様子
ハウスカラーの4色が
オーストラリアの青空に生えます
能力や得意不得意は違って当たり前。低学年のうちは、まずできることから
その日のイベント後、先生に「うちの子、走り高跳びの2回目に挑戦できなくて残念だったなあ」という話をすると、「え?1回できたよね」「年齢的にも、今はできることできないことがまだまだあるし、怖い思いをしてまで嫌なことを無理やりする必要はないでしょう?」との返答がありました。
むしろ、何のために無理やり2回目をやらせたかったのか私に問われているような気もしました。
たしかに、まわりには、種目によってこれはやるけどこれはやらないと決め込んでいるような子どもたちもたくさんいて、最初からやりたくないものは回避していました。また、それは先生に伝えれば「Ok、じゃあそこで見ててね」とその程度で済むことだったのです。
学校という場所で、全員で同じことを一律にやり遂げなくていいんだ…
と、当時の私は驚いたというよりも、その考え方にそれまでの日本での概念が覆されて混乱したのを覚えています。ですが、冷静に考えれば、それはとても自然なこと。泣いて叫んで怖い思いをしてまで、わずか6、7歳の子が走り高跳びに挑む意味はないのです。
その環境で育って、いざ大人になると?
さて、ここで疑問なのは、嫌なことはやらなくていいという環境で育った子どもたちが大人になってどうなるのかというところです。皆さんの予想通り、「我慢しない」大人になります(笑)。そして、いわゆる忍耐力のようなものも、日本人である私たちから見たらほとんどないと思います。しかし、これはあくまでも、日本人目線で見ている場合です。
我慢しないことはストレスをためません。オーストラリア人のライフスタイルを見ていると、この点を感じることが非常に多くあります。これが当たり前の国では、自分だけではなく周りの人もそういった考え方なので、他人のことをとやかく言いません。
少なくとも、日本人がオーストラリアへ来る分には、そういう意味で「楽」な社会だと思っています。しかし、何らかの事情でオーストラリアから日本へ移り住まなければならない場合は、特に就学年齢の子どもたちにとっては、大変かもしれません。
Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast
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こんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。
ご縁を頂いてこの仕事を始める際に、背中を押してくださった方から、私自身が「子どもの留学や移住の体験者であること」が最大の武器であると教えられました。留学生本人の気持ちや、そのご両親の気持ちを考える上で、よくそのことを念頭に置いています。
期間が2週間であろうと1年であろうと、どれほど世の中がオンライン化で身近に感じられようと、日本を飛び出してオーストラリアへ渡るとき、そこには確実に7000キロの距離があり、日本にいては決してわからない別の世界があります。
ご迷惑をおかけします、と頭を下げた私に突き刺さった担任の先生の言葉
長女は、小学校3年生での転校でした。小学校は日本の学校へ通学していましたが、「オーストラリアへ移住するとは夢にも思っていなかった」からこそ、1歳から6歳までは名古屋市内のインターナショナルスクールへ通わせていたので、英語がまったくできなかったわけではありません(実際には、卒園後の2年間で随分と英語力は落ちていましたが別の機会に記載します)。
それでも、「日本から来たばかりでオーストラリアの学校生活も言葉も理解できない。先生やお友達にもたくさん迷惑をかける」そんなことばかりを考えていた私は、転校初日に「娘は英語がほとんどできません。お手数をおかけします。すみません」と、担任の先生にあいさつをしました。
すると、先生は「お母さんは今、なぜ私に謝ってるの?」と不思議そうな顔をしています。
「え?その…娘は英語がわからなくて。きっとご迷惑をおかけします」
「えー?私だって日本語ができないわよ!ハハハ」
そして、先生は娘に向かってこう言いました。
「○○ちゃん、この学年で日本語が話せるのは○○ちゃんだけだわ!私たちってなんてラッキーなの。日本から来たあなたから直接日本語を教えてもらうチャンスがあるなんて!」
「さあ、みんな。このクラスはなんてラッキーなの!(Year3の)5クラスの中で唯一、日本語の先生(娘のこと)がクラスにできたわ。そしてみんなは○○ちゃんの英語の先生になるのよ!」(クラス一同大盛り上がり)
こうして、あっけに取られている私をよそに、娘は教室の中に入っていきました。
(娘は、英語が話せない子ではなく、クラスの中で唯一日本語が話せる子。そうか、その通りだ。なんてポジティブに受け入れてくれたんだろう。私はなんで謝っていたんだろう…)
この転校初日の娘の担任とのエピソードは、本当に今でも私のオーストラリア生活の原点であり、日本とオーストラリアの考え方の決定的な違いを身をもって「体験」した瞬間でもあります。
日本から転校してきて間もない娘が学校からもらってきたのは「今週のスター賞」。内容は、”新しい学校で頑張ってるね”とそれだけのことですが、「認めてもらえた」ことがうれしい。
評価の軸は本人。できないことより、まずできることを探してくれる先生たち
このエピソードに代表されるように、オーストラリアの学校の先生たちはいつもポジティブ(肯定)から始めてくれる印象です。その後の数年間を経ても、「これができていない」という連絡よりも「こんなことができている、できるようになった」そんな報告が多いです。
また、その「できている、できるようになった」の基準軸は「本人」なので、他人と比べて(平均と比べて)劣っていたとしても、本人にとって「できなかったことが少しでもできるようになった」部分が評価されます。わかりやすく言うと、相対評価ではなく絶対評価です。もちろん、テストの点数や順位などは相対評価のものもありますし、学校としてもそこを重要視していないわけではありませんが、小学校の教育現場においては、周りと比べず、本人の成長を暖かく見守ってくれる印象があります。
オーストラリアにいると、驚くほど自己肯定感が高くポジティブな人たちに出会います。よく言われますが、日本人の(古来の)性格やたたずまいとはある意味真逆です。
ですが、子どもたちの学校生活を通じて、「できないことよりもまずできること」「昨日より今日できるようになった部分」を認められる世界で、たくさん褒められて自信をつけていけば、少し苦手なことや嫌なことに対しても「できるかもしれない。頑張ってみよう」という気になるのかもしれません。

毎日泣きながらの通学開始となった長男(新1年生)。帰りはいつもこんな様子でマイペース。
TAKEOFF Gold Coast
Tomoko INUKAI
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Covid-19状況下のオーストラリア留学に関して最新情報をお知らせします。
※現在のところ12週間以下の留学に関しては対応できておりません。学生ビザの申請が必要となる13週間以上の留学に関してのみ準備を受け付けております。
こんにちは。
今日は、長期留学(学生ビザの必要となる13週間以上の留学)のご相談をお受けする際に、最もよく聞かれる「公立と私立の違い」について書きたいと思います。今回は主に小学生を例に、費用面の差についてご紹介します(具体的なカリキュラムの違いなどについてはまた別にまとめます)。中学・高校生の場合は、下記に提示した費用よりも留学生の学費はさらに高額になります。
数でみるクイーンズランド州の私立と公立の状況
関東や関西圏の大都会を除けば、日本では小学校から私立という選択肢はそんなに多くありません。
しかし、オーストラリアには、非常に多くの私立一貫校(幼稚園から高校まで)と公立があります。例えばこのクイーンズランド州の数字を確認すると、公立小学校922校、私立小学校361校(ともに2021年現在)となっており、クイーンズランド州全土でみても公立の半数近い私立小学校が存在し、小学校から私立ということは珍しくありません。
また、当然ながら私立は都市部に集中していますので、ブリスベンやゴールドコーストなど、留学生が多く滞在するエリアに限定すると、私立と公立の数の差はさらに比率が近くなります。また、公立の中でも留学生(留学生本人の学生ビザで留学する場合)が通える公立は限られているという事実も含めると、ブリスベンやゴールドコースト周辺であれば、選択肢として考えられる公立と私立の数はほぼ同数であると言えます。
留学生にとって最大の違いは何といっても「学費の差」
では、何が違うのかというと、感覚的には、日本で感じる私立と公立の差に変わりはありません。設備やカリキュラムに特徴があったり、アフタースクールなどの課外活動の充実、スクールバスや制服などの「私立らしさ」は当然あります。
ローカル生や就労ビザなどの親に付帯してくる外国人の子ども(例外あり)については、当然ながら公立は「無料」です。日本のように学区が定められており、原則として居住区の学校に通学することになります。
しかし、留学生として通学する場合は、クイーンズランド州の場合は、公立小学校でも年間約15,000ドルの学費が発生します。
私立の場合、ローカル向けの学費は年間約5,000ドルから20,000ドル超えまで学校によって様々ですが、留学生として通う場合の学費は、こちらもローカル生とは区別されており、ローカル生の学費と比べて2倍から3倍に設定されています。
(実例)
私立K小学校
ローカル向け授業料年間約6,000ドル、留学生向けの学費年間約18,000ドル(約3倍)
私立S小学校
ローカル向け授業料年間約14,000ドル、留学生向けの学費年間約28,000ドル(約2倍)
留学生が通うにあたり、公立より安い私立はないため、例えば、最も安く通える私立と公立を比べた場合、2,000~3,000ドル程度の差額が出ます。これはあくまでもお子さま1名の場合ですので、ご兄弟で通学される場合は、公立と私立の年間当たりの支出の差はさらに大きくなります。
留学生としての学費の差よりも、実際に「差」がある
長期留学を検討されている方にとっては、学費を含め生活費や家賃など様々な費用を可能な限り抑えたいと考えられると思います。単に1円でも安くしたい場合には、上記の結果を踏まえて、公立を選択されるのがベストです。
むしろ公立であってもスポーツや第二言語などで公立ならではのカリキュラムで特徴を持つ学校も多くあります。追ってご紹介しますが、とにかく優れたプログラムを実施している公立も多いです。また、日本でもそうであるように人気の学区や優秀な学区など、それぞれの特色もありますので、それらを見極めながらお子さまに合った学校選びを進めることができます。
しかしここで見方を変えると、公立というのは、ローカル生にとっては誰でも「無料」で通える学校です。そこに、留学生という理由だけで年間約15,000ドルの学費が課されます(もちろん、ローカル生の親は国に税金を納めているので巡り巡ってその学費の一部は負担していると言えるかもしれませんが)。
誰でも無料で通える公立に日本からの留学生として年間約15,000ドルを支払うか、設備やカリキュラムがより整っている私立(特に私立は競争が激しいため常に進化している)に年間約20,000ドルを払うかということを検討する場合、ここでの差額は5,000ドルです。
しかし、仮に私立A小学校のローカル向けの学費が10,000ドルだった場合、ローカル生から見た公立と私立A小学校の差額は年間約10,000ドルです。この数字が実際の差額と言えます。「差額=価値の差」ではないものの、そこには、必ず一般論として学費の差に裏付けられただけの付加価値が私立にはあると思います。
このような状況を面談等でご説明させて頂くと、限られた留学生活をより充実させるという目的でも、公立ではなく私立を選ばれる方が多いのが現状です。
公立と私立の学費の差をどこにどう使うか?
一方で、その差額を私立に支払うのであれば、通学先は公立にし、その分少しでも長くオーストラリアに滞在したいと考える方も、その分を現地での習い事やオーストラリアでしかできない他の体験に使いたいと考える方もいらっしゃいます。
時間やお金に制限がない場合を除けば、限られた予算や留学期間の中でどう過ごしたいかという点は、公立か私立かを選ぶ際のポイントになります。学費やNAPLAN(オーストラリアの全国統一学力テスト)の結果など、数値化された学校の評価も参考にしながら、その裏に、見た目には測れない留学中の価値もあることを理解し、時間・経験・お金などのバランスの中でどこにプライオリティーを置くのかをきちんと見極めて検討する必要があります。
「留学した」という事実ではなく、留学中に「どのような時間を過ごすか」ということを考えて学校選びを
親子留学や大人の語学留学などで、皆さまと面談を繰り返しさせて頂いている中で、「留学=海外に行くこと」そのものが目的になっている方もいます。
それはそれで勇気のいることであり、素晴らしいことなのですが、せっかく日本を飛び出してくるのであれば、留学中に何をしたいか、何を学びたいか(英語が目的ではなくても全然OKです)、その中身を充実させる方法をもう一歩踏み込んでイメージしてみると、こういった学校選びのシーンでも、ベストな選択に近づけるのではないでしょうか。

私立・音楽ホールなどの設備が民間に貸し出せるレベルで整っていることが多い

私立・こちらのスイミングプールも学校内のもの。オリンピック規格を満たし、国際大会ができる仕様です

公立・日本からの留学生の受け入れも多く、ゴールドコーストのローカルにも人気の公立・Varsity Lakesの校内。

公立・ブリスベン中心部にあり、外国からの赴任者が多く、国際色が強いEast Brisbane。歴史的な建物が印象的な小さな学校だが、30か国以上の国の子どもが通学している。
小学生のうちは学校によって学習内容の大差はないものの
こうしたブログを書いていても常に悩んでいる点の一つが、お客様の長期留学の目標や目的によって、私たちがお勧めする学校や環境が違ってくるため、留学に関して万人向けの回答がないことです。
今回は、一番わかりやすい学費面での差についてお話をしましたが、具体的な点も今後、公立と私立との違いをご紹介できればと思います。
また、IBなどの特別なカリキュラムに興味がある場合を除いて、小学生のうちは、学習面そのもので大きな差があるとは言えません。宿題もなく塾もないこの国で、小学生は学校が終わると好きなことをして過ごしています。
しかし、留学が3年以上の場合など、長期的にこちらでの滞在を目指す場合には、中学生(Year7)以上での学習面も見据えて小学校選びを検討していく必要もあります。このあたりの視点も、1年の留学か、4‐5年の計画かなど留学予定の期間から必要となるポイントです。
TAKEOFF Gold Coast
Tomoko INUKAI