親としてお子さまを留学に送り出す準備とは?
最近は、留学しているお子さまご本人より、日本にいるその保護者への対応にスタッフの時間が費やされることが多くなりました。
もちろん、お子さまの留学に際して保護者の不安を取り除くことも私たちの大切な任務であり、今でも、可能な限りの対応はさせて頂いているつもりです。
しかし、過度に私たちやホストファミリーへの連絡(緊急性はなく、内容は主に子どもやホームステイ先への過干渉)をされる保護者に対しては、現地でお預かりしているお子さまへの対応に支障が出てしまうこともあり、苦労することがあります。
そんな中、その様子を見かねたホストファミリーからこのように言われました。
The kids was ready, but unfortunately, the parent wasn’t quite ready to let their kids go (overseas).
子どもは留学への準備ができていたけど、親が子どもを送り出す準備ができていなかったのね。
(つまりこの親はまだ子どもを留学へ送り出すべきではなかった)
子どもの単身留学は「1人で海を越えてくる子ども本人の勇気」が一番ですが、同様に、お子さまを単身で海外に送り出す保護者にも、それ以上に大きな勇気と覚悟が必要だと思います。
つまり、このホストの言葉にあるように、保護者自身にその準備が整っていなければ、いくら留学生本人が準備万端であっても、そのご家庭は、まだ子どもを留学に送り出せるタイミングではないということ。
そこで、こうしたケースを少なくするために、送り出す保護者にとっての準備とは何か、スタッフ一同、考えてみました。
色々な意見が出ましたが、最終的に理想的な保護者のスタンスは、下記5つのことを信じる力に尽きると結論が出ました。




お子さまを送り出す前に、保護者は5つの信じる気持ちを持って心の準備をして欲しい。
- わが子の力を信じる
- ホストファミリーを信じる
- 学校などの受け入れ先を信じる
- TAKEOFFGCの現地サポートを信じる
- お子さまを海外に送り出すことを決めた自分自身の決断を信じる
保護者からのクレームの原因とは
保護者の皆さまからのクレームについては、私たちが進化するきっかけとなるべくご指摘も多く、その多くは私たちの至らなさによるものであり、反省をし、次に生かせるようスタッフ間で話し合います。
一方で、理不尽で一方的なクレームも多く受け、スタッフも辛い思いをすることがあります。そのような理不尽なクレームがなぜ発生するかを考え、留学開始前に保護者とその部分を少しでもすり合わせていければ状況の改善につながるのではないかと、原因を考えてみました。
そこでクレームが理不尽であると私たちが感じる場合の保護者の考え方に共通している点として、下記2つのポイントにたどり着きました。
理不尽だと感じるクレームをする保護者に共通している考え方
1. すべて周りのせいにする
留学がうまくいかないのも、子どもが順調ではないことも、悪いのはすべて周り(学校・ホームステイ先・友人・エージェントなど)であり、自分の子どもは何も悪くなく、むしろ被害者のようでかわいそうであると考えている場合。
2. 留学先に日本と同じを求める
海外は、「日本とは異なる歴史やルールをもつ異文化社会である」ということを一切理解しておらず、”日本ならこうなのに”または”我が家ではこうなのに”という、日本基準や自分軸(自分の価値観)でしか留学先の状況を理解できないケース。
困った時に、助けを求める力。英語力だけではなく、お子さまの生きる力をUPさせる留学にしましょう
留学の最大の目的は、英語力向上や異文化を知ることですが、それ以外でも、多くの経験を通じて、人間としての成長や社会生活に必要なスキルを身に着けられる絶好のチャンスでもあります。
留学先のすべてに保護者が関わろうとし、お子さまを監視・管理したくても、日本にいるようにすぐに手が届かない分、保護者にとってはストレスや不安が大きくなってしまいます。
お子さまの力を信じ、時に突き放し、適切な距離を保ちながら、見守ること。
保護者のその心構えが、お子さまの留学を成功させる上ではとても重要だと、これからお子さまの留学を考えている保護者の皆さまにお伝えしたいと思います。