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やりたくないことは、やらなくていい

  • 2021/04/23
  • Tomoko INUKAI
  • ゴールドコーストの学校生活,バイリンガル子育て

皆さんこんにちは。TAKEOFF Gold Coastの犬飼です。

前回のブログでは、子どもたちのオーストラリア転校初日に私自身が驚かされた先生の対応についてご紹介しました。日豪で体験する考え方の違いや、教育方針の違いを知る上では私の原点となったエピソードの一つです。

そして今回は、別の実体験を通じて日豪の根本的な違いに驚いたことを書きたいと思います。

運動が苦手な息子に「やりたくないなら無理にやる必要ないよ」の言葉

こちらでは、いわゆる日本の運動会のようなものはありませんが、小学生のうちから年間を通じてスポーツに関するたくさんのイベントが行われています。主には、クロスカントリー(マラソン大会のようなもの)、アスレチックカーニバル(体力測定)、スイミングカーニバルなどです。

どのイベントも親の見学は自由(Covid-19発生以前)で、私も3人の子どもたちのイベントには欠かさず参加していました。

その中で開かれた当時小学校1年生の息子のアスレチックカーニバル。

短距離走、砲丸投げ、やり投げ、走り高跳び、走り幅跳びなどの種目があり、体力測定のように一つ一つ個人の結果が記録されていくのですが、一方ではその上位結果が各チーム(入学時に割り当てられる縦割りのチームカラー)のポイントにも加算されるため、日本の運動会の紅組白組対抗戦のように生徒や先生みんなが盛り上がるイベントの一つです。

その日、息子は走り高跳の1回目でバーに体が直撃して転んでしまい、2回目はもう嫌だと半泣きで列に並んでいました。私は、近くで応援していたので「泣くな!あきらめるな!次は大丈夫、頑張っていけ!」と(笑)、必死に応援していましたが、それでも息子は、なかなか2回目のスタートが切れません。

見ていた私はイライラが募るばかり。やらないという選択肢は1%もなかったため、(恐らく)鬼の形相で「いけー!がんばれー!走れー!」と繰り返し声を出していました。

そこにいよいよ先生が近寄ってきました。やっと、息子の手を引いてでも2回目に挑戦させてくれると思ったのですが、「もうやりたくない?じゃあやらなくていいよ。よくがんばったね」。そう言って、息子を反対側へと連れていき、「じゃあ、ここでお友達の応援ね」と座らせました。

その時の正直な私の胸の内は、(えええっ!先生、無理やりでもやらせないの!1回失敗したからこそ、もう1回やり遂げることが大事じゃないの!やりたくないからってやらなくていいの?)でした。

アスレチックカーニバルの様子

ハウスカラーの4色が
オーストラリアの青空に生えます

能力や得意不得意は違って当たり前。低学年のうちは、まずできることから

その日のイベント後、先生に「うちの子、走り高跳びの2回目に挑戦できなくて残念だったなあ」という話をすると、「え?1回できたよね」「年齢的にも、今はできることできないことがまだまだあるし、怖い思いをしてまで嫌なことを無理やりする必要はないでしょう?」との返答がありました。

むしろ、何のために無理やり2回目をやらせたかったのか私に問われているような気もしました。

たしかに、まわりには、種目によってこれはやるけどこれはやらないと決め込んでいるような子どもたちもたくさんいて、最初からやりたくないものは回避していました。また、それは先生に伝えれば「Ok、じゃあそこで見ててね」とその程度で済むことだったのです。

学校という場所で、全員で同じことを一律にやり遂げなくていいんだ…

と、当時の私は驚いたというよりも、その考え方にそれまでの日本での概念が覆されて混乱したのを覚えています。ですが、冷静に考えれば、それはとても自然なこと。泣いて叫んで怖い思いをしてまで、わずか6、7歳の子が走り高跳びに挑む意味はないのです。

 

その環境で育って、いざ大人になると?

さて、ここで疑問なのは、嫌なことはやらなくていいという環境で育った子どもたちが大人になってどうなるのかというところです。皆さんの予想通り、「我慢しない」大人になります(笑)。そして、いわゆる忍耐力のようなものも、日本人である私たちから見たらほとんどないと思います。しかし、これはあくまでも、日本人目線で見ている場合です。

我慢しないことはストレスをためません。オーストラリア人のライフスタイルを見ていると、この点を感じることが非常に多くあります。これが当たり前の国では、自分だけではなく周りの人もそういった考え方なので、他人のことをとやかく言いません。

少なくとも、日本人がオーストラリアへ来る分には、そういう意味で「楽」な社会だと思っています。しかし、何らかの事情でオーストラリアから日本へ移り住まなければならない場合は、特に就学年齢の子どもたちにとっては、大変かもしれません。

Tomoko INUKAI
TAKEOFF Gold Coast

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