2021年中にオーストラリアの国境は再開するのか?
先日、事実上オーストラリア国営とも言えるカンタス航空が、国際線の運航再開を当初予定の本年7月から11月へ延期することを発表しました。
確定事項ではありませんが、この動きは、オーストラリアの国境が11月まで再開の見込みはないことを示したと言えます。
国境再開後も、オーストラリアへの出入国にワクチン接種は大前提
当初からカンタス航空は「国際線の利用者はワクチン接種を義務付ける」と発表しておりましたので、他の航空会社も対オーストラリアへの出入国に関連してこの動きを追随するものと思われます。
また、オーストラリア政府もワクチン接種を「強く」推奨しており、永住権を持たないワーキングホリデーや留学生であっても、全員に無料で摂取すると発表しています。
これらの状況から、国境が再開した場合でも留学希望者はワクチン接種が絶対条件となります。製薬会社によって異なりますが、16歳以下にはワクチン接種が禁止されている場合もありますので、お子さまへの接種は必要ない可能性もございます。もしくは、解釈の仕方によっては、ワクチンを接種できないお子さま(16歳以下)の入国が当面認められないという可能性も考えられます。
14日間隔離は当面継続/QLD州の場合はホテル隔離ではなく市外の隔離専用施設へ?
クイーンズランド州では、これまで空港周辺のホテルでの14日隔離を実施してきましたが、受け入れ人数に制限があること、また隔離施設で働く従業員の確保やの行動制限などの問題を踏まえて、先月、ブリスベン郊外の広大な土地に、1000室の隔離部屋と300室のスタッフ専用の部屋を備えたあらたな隔離施設の建設に入りました。
数週間で500室をまず完成させ、その後1000室まで広げていきます。
こちらが稼働すれば、海外からクイーンズランドに到着する人の受け入れ人数が大幅に改善できるほか、隔離施設で働く従業員による市中感染のリスクもゼロに抑えることが可能となります。ただし、現在のところ、日本からクイーンズランド州に入る直行便はすべて運休しています。
この時点で建設が開始されていることからもわかるように、海外からの入国時における14日間隔離は相当長い間継続されることが予測できます。
学生ビザを取ることがよりメリットとなる
上記、隔離の件から考えても、観光ビザ(旅行者としての入国)による短期留学(12週間以下)は当面厳しいと思いますが、学生ビザを取得することにより、優先的にオーストラリアへの入国ができる可能性があります。